橘木俊詔、迫田さやか『夫婦格差社会』/ネグリ、ハート『叛逆』

曇のち雨。
まだ少ししんどい。
イオンの写真屋。カルコス。

橘木俊詔と迫田さやかの共著『夫婦格差社会』読了。客観的と云うよりは、自分に引きつけて読んだのだが、そうすると、中年半ばで独身であり、年収も極めて低い自分などは、社会の最弱者層にいることがわかった。余計なお世話だとも思ったが、仕事もいつまで続けられるかわからないし、老両親と同居しているからこそ、まだ生活に余裕があることは否めない。客観的に見て、自分のような人間と結婚してくれる女性が非常に少ないだろうことは、認識している。ただ、これから自分のような人間は、日本において増えていくことは間違いないだろう。
 どうでもいいことだが、昔は女子の結婚したい男性像は、「三高」で言い表されたものである。学歴が高い、年収が高い、背が高い、というわけだ。本書によると、それが今では「3C」に替ったそうである。confortable(快適な)、communica-tive(通じ合える)、cooperative(協力的)、ということらしい。はあ、そうですか。

夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち (中公新書)

夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち (中公新書)

アントニオ・ネグリマイケル・ハートの共著『叛逆』読了。借金はダメですか。代議士制もダメですか。時間を掛けた直接民主制はいいけれど、これってそんなに新しい発想? 「マルチチュード」が権力を握るって何? 結局、不可視化されるにせよ、権力がなくなるなんてことは、あり得ないのではないの? だいたい、不可視化された権力というのは、今の権力形態より危険なのではないか? そもそも、官僚制をなくすことは可能?
叛逆 マルチチュードの民主主義宣言 (NHKブックス)

叛逆 マルチチュードの民主主義宣言 (NHKブックス)