こともなし

2012年秋_12曇。
音楽を聴く。■バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番、第四番(マイスキー1985)。バッハの曲はすべて深いけれど、この無伴奏チェロ組曲は、バッハの中でもとりわけ深みのある曲ではないか。朗々と鳴るチェロの音が、体に染み込んでくるよう。■ブラームス:ピアノ協奏曲第二番(カーゾンクナッパーツブッシュ)。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十四番(カーゾン1953)。カーゾンはいいのだが、指揮のクリップスというのがヘボい。それから、誰が作曲したのか知らないが(ひょっとしてカーゾンの即興?)、第一楽章のカデンツァもヘボい。雰囲気をぶち壊している。全体としてカーゾンのピアノはいいので、そこはちょっと残念だ。テンポは少々速め。
 本日付朝日新聞土曜版の「be」が、山下達郎を特集している。知っていることがほとんどだったが、それでも興味深かった。最近はライブに活動の重点を移しているとか。達郎でも、CDでは食っていけなくなりつつあるのか。自分は、本やマンガ、音楽その他で、小学生の時から付き合っているのは山下達郎だけである。ファンとしては本当に怠惰で、ライブに行ったことがないどころか、今の日曜日のラジオ番組も聴いていない。新譜のベスト盤もまだ買っていない始末である。そんなではあるが、これからも達郎を聴いていくのは確実だ。田舎者なのに、よくも聴いているものだと思う。しかし達郎、五十九歳ですか。こっちも歳を経たなあ。

昨日仕事で大ショックなことあり。気合を入れた努力が無になった感じで、かなわんなあと思う。やはり、当り前だが、仕事は上手くいくことばかりでない。
精神的にも今きびしい。頭の中が混沌としている。
でもまあ、落ち込んでいても仕方がない。楽しいブログでも読もうと思って、古本屋ツアー・イン・ジャパンのサイトへ。以前からこのブログ、存在は知っていたが、読み始めたのは最近で、近頃ハマっている。全国の古本屋を訪ねようという無謀なブログで、読んでいて可笑しいったらない。やはり古本にかける情熱と、文章の力だろう。ウェブ連載の古本屋ツアー・イン・ジャパンの『均一台三段目の三番目の古本』も、読んでいてまったく笑える。いい年して自分は何をやっているのだろう、的な自己のの客観化ができているのが、読ませる所以である。宮脇俊三さんの鉄道ものも、そういうところが大人の遊びだった。