白洲正子『明恵上人』

晴。
 
NML で音楽を聴く。■ブリテン無伴奏チェロ組曲第一番 op.72 で、チェロはピーター・ウィスペルウェイNML)。おお、このアルバム、NML に入ったのか。バッハの無伴奏チェロ組曲の録音も NML で聴けるのだな。

シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第一番 op.35 で、ヴァイオリンはロザンネ・フィリッペンス、指揮はジャン・シャン、オランダ国立ユース管弦楽団NML)。 
スーパー。
シマノフスキの「神話」 バッハのリュート作品
 
 
昼から珈琲工房ひぐち北一色店。白洲正子明恵上人』を再読了。とてもよかった。白洲さんの仕事の中でもよいものなのではないか。明恵上人は本当に慕わしい人だ。しかし、本書でも、古文の読解がわたしは充分でない。日本の古典を自由に読み解いていく力がないことは、宝庫の鍵をもっていないに等しいと思われる。さて、河合隼雄先生の『明恵 夢を生きる』の再読に取り掛かるか。澁澤龍彦にも明恵さんを語った文章があったが、あれはどの著作に収められていたものか。おいしいコーヒーを飲みながら読んでいたのであるが、おいしい味噌汁を飲んで思わずそこいらの埃をつまんで口に入れた明恵さんのことを思い出した。明恵さんは何もことさらに振る舞ったわけではなく、つい執着の心を忌んだのであった。それが極自然だったのが、明恵さんという人だった。
 北条泰時明恵さんの関係についても、感動的であった。御成敗式目にも明恵さんの精神が汲まれているかも知れないというのは、妄想かも知れないが襟の正される思いのすることである。なお、Wikipedia北条泰時の項目には、明恵さんの一文字だにない。
 文庫解説は河合先生。
 
 
河合隼雄明恵 夢を生きる』を再読し始める。
 
夜。
関川夏央『白樺たちの大正』を読み始める。