西川アサキ『魂と体、脳』

晴。新緑が目にあざやか。
西川アサキ『魂と体、脳』読了。ライプニッツベルクソン(著者は「ベルグソン」と表記している)、ドゥルーズなどの読みはとても面白い。コンビュータ・シミュレーションのところは、正直言ってよくわからず。若い人は、こういうわけのわからん(自分にとってだが。「挑戦的な」と言い換えようか)ことをどんどんやるといいと思う。こちらは、レヴェルの低いことに、とりあえず『シネマ2』を読もう。

魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ)

魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ)

J・J・サクライの『現代の量子力学(上)』(邦訳)の第一章を読み返す。シュテルン・ゲルラッハの実験を題材にして量子力学の基礎を構築していくのだが(ということに今回気づいた、って遅すぎますよね)、シュテルン・ゲルラッハの実験自体が、量子力学をある程度知っていないと理解できないのだよなあ。それがクリアできれば、これはじつにいい本だ。英語の教科書によくあるように、一段階ずつ積み上げていくというよりは、必要になればその都度言及するというような書き方である。また、ずっと先で必要な知識がぽっと書いてあったりする。その意味でも、ある程度量子力学の知識が必要だろうな。続けて読もう。




菫(すみれ)


最近シブい文学をあまり読んでいないような気がする。たぶん、いまひとつ文学音痴というか… 筋が良くないかな。筋が良いというのは、丸谷才一とか坪内祐三とかをいいと思えないといけないのだろうな… 堀江敏幸川本三郎、うーん…