奥村晃史展/図書館カードを作る

日曜日。曇。
鼻風邪のような症状は残っているが、おおよそ良くなった気がする。
中央図書館の三階で、地元・各務原の洋画家の奥村晃史(HP)の展覧会をやっているので、観てきた。写実的な技法で動物の絵を描いているのだが、どの絵も仕掛けがしてあって、シュールレアリティックな印象をあたえられる。横たえられた子豚が、野菜と一緒にアタッシュケースに入れられているとか、自動車の前輪がトナカイだったとか。特に期待もせずに見に行ったのだが、この充実ぶりには驚かされた。はっきり云って気に入りました。画家は自分より四歳年下で、地元で製作しているらしいが、これは前途有望だ。応援したい。
 で、ついでに図書館の棚を見ていると、意外に数学や物理の本がある。(といっても、大学図書館の一〇〇分の一もないけれど。)何となく借りたくなって、ついふらふらと貸し出しカードを作ってしまう。基本的に本屋や古本屋が好きで、岐阜へ帰ってきてから、十五年以上も貸し出しカードを作らなかったのに。というわけで、ボルヘスと、やさしそうな微積分の本を計二冊借りる。十冊まで借りられるそうで、そういう目で見ていると、家族三人分なのだろう、山のような本を返しに来ている親子づれなどもいる。まあ、読める分だけ借りることにしよう。

ブーレーズの「ピアノのための第三ソナタ」を聴く。いわゆる「管理された偶然性」の音楽で、いまだに全曲が発表されていない。ピアノはユンパネン。不協和音も美しい。

ブーレーズ:ピアノソナタ第1番&第2番&第3番

ブーレーズ:ピアノソナタ第1番&第2番&第3番