晴。
明け方、荒涼として空漠たる場所に出る。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ・ソナタ第七番 K.309、第九番 K.311 で、ピアノはカール・ゼーマン(NML、CD)。これでカール・ゼーマンのモーツァルト、ピアノ・ソナタ全曲をすべて聴き終えた筈である。少しずつ聴いていくのが楽しみだった。余計なことをせず、モーツァルトの巨きさをさり気なく伝えてくれる演奏、とでもいうか。■ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第二番 op.100 で、ヴァイオリンはヴォルフガング・シュナイダーハン、ピアノはカール・ゼーマン(NML、CD)。■フランクのヴァイオリン・ソナタで、ヴァイオリンはオーギュスタン・デュメイ、ピアノはジャン=フィリップ・コラール(NML)。
■ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタで、ヴァイオリンはオーギュスタン・デュメイ、ピアノはジャン=フィリップ・コラール(NML)。
昼から図書館。夢遊しているかのようにふらふら棚の間を歩く。新着でちくま学芸文庫の『イタリア絵画史』、二階へ行って山口昌男の演劇論集を借りる。山口昌男、一般にはすっかり忘れ去られてしまったようにもわたしには見えるが、「知」っていう言葉を流行らせたのはこの人だった筈だ。簡単に忘れられていい人ではない。昔は、ほんと危険でカッコいい思想家だったんですよ。そういや、トリックスターって語も見なくなったなあ。「中心と周縁」の中心たるべき存在も、すっかりいなくなってしまった。「王殺し」どころではない。
あとは小説を何冊か。阿部和重、黒川創、多和田葉子、蓮實重彦など。どれも、特に読みたいわけじゃないけれど、何となく。
夕方、45分散歩。
無意識を涵養する。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」第19話まで観る。