内田樹、中沢新一『日本の文脈』

曇。
調子変らず。良くも悪くもなし。
内田樹中沢新一の対談集『日本の文脈』読了。相変らず内田樹の言っていることはまったくわからないが、感性は悪くないのかもと思った。そして中沢さんである。この人の言っていることはもちろん素晴らしいのだが、このほがらかさ、軽さを見習いたいとつくづく思う。これがなかなかもってむずかしいのだ。内容は紹介しなくてもいいだろう。震災前に語られたものが殆どで、日本は悪くない、可能性はあるよという話である。プリミティヴでガラパゴスなところがいいのだと。

日本の文脈

日本の文脈


ほがらかでも何でもない話だが…
昨日の新聞を読んでいると、日本を代表する優良企業だったはずの会社の決算が、何社もひどい赤字になっていることが書いてある。政府の反応なし。これでも景気対策も、円高対策もやらないのか。怒りを通り越してバカバカしくなってくる。もともと日本経済は虫垂炎くらいのものだったが、政府や日銀は腹痛だといい、対策はありませんと言っているうちに、死の病になってきた感じだ。で、政府や日銀は、まだ腹痛だと言っている。こんなことは、国民ひとりひとりの努力なんてものとは関係ない。どれほど国民が頑張っても、それを無にする類のものである。また、それを助長する御用学者やマスコミも、本当に人殺しというしかない。実際にこの不況で、自らの生命を断つ人だっているのだ。いい加減にしろと云いたい。