ドゥルーズ、パルネ『ディアローグ』/マルカム・ラウリー『火山の下』/佐村河内守の交響曲第一番「HIROSHIMA」

晴のち曇。
ジル・ドゥルーズとクレール・パルネの共著『ディアローグ』読了。文庫版。単行本で既に読んでいることに、購入してから気付く。題が替わっていたので、うっかりした。まあいい機会だと思って再読。

ディアローグ---ドゥルーズの思想 (河出文庫)

ディアローグ---ドゥルーズの思想 (河出文庫)

マルカム・ラウリー『火山の下』読了。やっと読み終えた。疲れたー。これって一日の話だったのか。読解力がないなあ。傑作云々は言いません。
火山の下 (EXLIBRIS CLASSICS) (エクス・リブリス・クラシックス)

火山の下 (EXLIBRIS CLASSICS) (エクス・リブリス・クラシックス)


佐村河内守交響曲第一番「HIROSHIMA」を聴く。新聞の紹介記事を読んで聞きたくなった。全聾の作曲家らしいが、そういうことは捨象して聴く。作曲技法としては完全に反動的であり、新しい要素はまったくない。きわめて表現主義的、微分的で、まるで映画音楽のように、刹那的な効果が表に出た音楽だ。正直云って聞いていてちっとも感心しなかったのだが、しかし、終楽章の最後の数分は心を動かされた。大友直人指揮、東京交響楽団の演奏も、ここのところは入魂だった。(全体的に演奏はよかったと思う。)このディスクをもう一度聴くかは微妙なところだが、次作が出ればまた聴いてみてもいいと思った。
佐村河内守:交響曲第1番 HIROSHIMA

佐村河内守:交響曲第1番 HIROSHIMA