アンリ・ルフェーヴル『パリ・コミューン(上)』『(下)』/福嶋亮大『神話が考える』

日曜日。晴。
カルコス。
アンリ・ルフェーヴルパリ・コミューン(上)』『(下)』読了。

パリ・コミューン(上) (岩波文庫)

パリ・コミューン(上) (岩波文庫)

パリ・コミューン(下) (岩波文庫)

パリ・コミューン(下) (岩波文庫)

福嶋亮大『神話が考える』読了。まあまあ面白かったが、自分の「時代遅れ性」を再認識させられましたね。今や批評が沈滞しているそうだから、「ゼロ年代批評最後の大物新人」(東浩紀)とのこと、まずは頑張って下さい。
神話が考える ネットワーク社会の文化論

神話が考える ネットワーク社会の文化論


本屋で今月の「レコード芸術」誌の、吉田秀和氏の連載を立ち読み。震災に氏は深い衝撃を受け、今もそれを受け続けておられるようで、こちらも衝撃を受ける。音楽もなかなか聴けないほどだそうで、連載ではあるCDに一条の光を見いだしておられたが、氏もまた、日本の先行きをほとんど悲観しておられるようだった。詳しくは語られなかったのだけれども。個人的に思うのだが、震災はそれ自体大変なものではあったが、結局それは、震災以前から進行していたある事態を、顕現させ具体化させたことが大きかったのではないか。