雨。
J・L・ボルヘス『汚辱の世界史』読了。中村健二訳。ボルヘスの最初の短篇集である。出発点から、ボルヘスはボルヘスだったのだな。多読によって蓄えた歴史的知識を、幻想譚として敢て改竄するボルヘスは、外国人作家として自分が最も愛する小説家のひとりである。ボルヘスの世界は、どこか永遠と繋がっているように感じられる。彼の手にかかると、「人生は一片の夢」と化してしまうかのようだ。
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