芥川竜之介『地獄変・邪宗門・好色・藪の中』/西川長夫『パリ五月革命 私論』

晴。
芥川竜之介地獄変邪宗門・好色・藪の中』読了。深くはないが(まだ若いから仕方ないな)巧みだ。文才はやはりすごい。ただ、王朝物なのだが、登場人物は「近代人」なのである。

地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)

地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)

西川長夫『パリ五月革命 私論』読了。一九六八年のパリ五月革命について、自分がいかに無知なことか。それはそれとして、五月革命は、いわゆる「フランス現代思想」を担った思想家たちに大きな影響を与えているわけであるが、本書ではバルトやアルチュセールなどが、それも私的な面を中心に描かれているだけなのには、ちょっと肩透かし気味だった。
パリ五月革命 私論?転換点としての68年 (平凡社新書595)

パリ五月革命 私論?転換点としての68年 (平凡社新書595)