高野山・南紀家族旅行(第三日)

荒れる海

朝起きても、とてつもない暴風雨は依然変らない。やはりJR紀勢線は全面運休で、再開の見込みなし。もちろん今日の予定などはすべて不可能でもあり、考えたのだが、レンタカーが一泊二日なのを利用して、白浜から和歌山まで、ゆっくりでもいい、車で行ってしまおうということになる。阪和自動車道はまだ行けるみたいだし、トヨタレンタカーは県内の乗り捨てが無料なのだ。JR阪和線は動いているので、和歌山からはこれを使うつもりなのである。
 運転手、頼みます。自分はナビ。雨は凄いが、なんとかいける。高速に入るところで、料金所で「進入不可」の点滅でドキッとする。ダメか。しかし人が出てきて、手招き。後ろの車はあきらめてUターンしていったが、発券機の具合が悪いだけらしい。よかった。
 高速は50キロ規制。そりゃそうだろう、これは車で行けるギリギリという感じで、暴風雨真っ只中。強い雨で前が見にくい。特に強風が怖い。助手席だが、大変に緊張する。ドライバーの方が楽だそうだ。トンネルが多いのが、却ってありがたく、トンネルに入るとホッとする。
 和歌山付近で次第に風雨が収まってくる。楽だ。和歌山到着。脱出、という感じ。

 レンタカーを駅前で返し、和歌山駅で払い戻しなど、手続きを済ませて、JR阪和線快速。これはまったく平常運行で、台風など嘘のようだ。うとうとしながら大阪へ。大阪は雨も降っていない。新大阪着は午後1時頃。駅構内で軽く昼食を取り、新幹線であっという間に名古屋へ。名古屋駅のホームに立つと、ここでは風が強い。どうなっているのだろうと思っていたら、なんと東海道線が止まっているではないか。台風は四国だよ。
 しかし、運のいいことに、ちょうど運転再開となる。2時間ほど遅れていたらしいのに。岐阜着。なんか蒸し暑い。午後4時頃に帰宅。台風から脱出劇の一日だった。