ヴォルテール『哲学書簡』/町田康『おそれずにたちむかえ』

日曜日。雨。
台風12号日本海に抜けるも、紀伊半島で洪水や土砂崩れなど、豪雨の被害甚大。

林達夫を読んでいたら、林訳のヴォルテールの『哲学書簡』が読みたくなったので、再読する。最初の方はあまり覚えていなかった。ニュートンなど、イギリス人の話が多い。『パンセ』駁論がかなりの量あるが、高度な文章にいちゃもんをつけるというのは、読んでいると論者のコンプレックスを明らかにしてしまうもので、さても名誉な文になる可能性は低いという感じがした。馬鹿(?)をからかうのが得意なヴォルテールでも、こうなのだ。気をつけよう。

哲学書簡 (岩波文庫 赤 518-2)

哲学書簡 (岩波文庫 赤 518-2)

町田康『おそれずにたちむかえ』読了。「テースト・オブ・苦虫5」。笑える。しかし、マジとしても読めてしまう怖ろしい文章もある。冗談ばっかりに見えるが、冗談にしたって真実は真実だよね。

やはり山形浩生、口は悪いが、かしこいなあ。岩波文庫ケインズ、自分も読んだ(まあ目を通したというだけ)が、このようなものだったとは。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20110901