熊本家族旅行(第二日)

熊本城

曇り空だが、雨は降っていない。玉名駅からJRで熊本駅へ。そうそう、偶々熊本駅にSLが止まっていた。一日で人吉まで往復するらしい。客車がまた凝っていた。こういうのが楽しい。
 熊本は何といっても熊本城だ。学生のときに一度行っているのだが、再訪でも素晴しかった。何しろスケールが大きい。天守閣は再建だが(西南戦争のとき、戦の二日前にボヤで焼失)、石垣を見るためだけでも行く価値がある。僅かに現存する宇土櫓ですら、並の城の天守閣より大きく立派なほどだ。曇ってはいたが、桜もきれいだった。
 中心部のアーケード街南の、熊本ラーメン「こむらさき」で昼食。特製チャーシュー麺はスープが豚骨で、とろとろチャーシューが旨かったです。
 熊本からJR豊肥本線阿蘇へ。途中のスイッチバックが初体験で楽しかった。列車は阿蘇の外輪山をぐんぐん登って(途中の車窓風景は見ましょう)、十四時頃に阿蘇駅着。駅レンタカーを借りて阿蘇山へ。車はくねくねと山を登る。すっきり晴れていれば見事な眺望だったろうが、残念。しかし、それでも日本離れした素晴しい景色で、満足する。放牧のため、山が焼いてあるのが面白い。草千里も、小さい湖が鈍色に光っていたのが印象的だった。中岳着。ロープウエー(韓国人観光客でいっぱい)で火口へ。覗き込む。白い噴煙が上がってくる。近くにころがっている、オレンジ色の巨大な火山弾が迫力。おお。風が強い。

 来た道を戻って、内牧温泉へ。宿は「蘇山郷」。設備も食事もまずまず。お湯は鉄分なのか、濁っていて温泉らしい感じだった。駄猫がのそのそ庭を歩いていた。

※左は火山弾、右は阿蘇の峰の一つ。