東浩紀と大澤信亮

今日の東浩紀のツイート(こちら)に拠ると、大澤信亮が「漫画やアニメやテレビドラマといった対象の貧しさ」などと書いて東らを批判しているらしいが、驚くね。自分も、漫画もアニメもテレビドラマについても無知だが、これは自分がたんに時代遅れで、ついていけなくなっているだけのことで、漫画やアニメの想像力がどうして必要とされているのか、それらがどうして現代における所与なのか、と考えることの重要性は忘れていないと思っている。そう、どうして我々は精神的に貧しいことを強いられているのか、ということ。ここで貧しいというのは、むしろ「本格的」と思われている文芸評論などのことである。「本格的な」文芸評論もいいだろうが、それらが現代のリアルを捉え損なっているならば、それは貧しいという他ないし、実際に大部分はそうなってしまっているのである。自分は東浩紀の言っていることに反発を覚えるときもあるが、現代を捉えるその「嗅覚」は、なんだかんだ云って信用しているのである。
※追記 大澤信亮のブログ発見(こちら)。大澤はちゃんとマンガも大切にしているそう。自分も大澤をきちんと読んでいなかったな。反省。(3/5記)