晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第四番(デュメイ、ピリス、参照)。
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空海『秘密曼荼羅十住心論(下)』読了。これで、空海の教相部の全著作が文庫化されたことになる。
空海コレクション 4 秘密曼荼羅十住心論 下 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 空海,福田亮成
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/11/06
- メディア: 文庫
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未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義 (NHKブックス)
- 作者: 荻上チキ
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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カルコス。「新潮」の浅田彰と東浩紀の対談を立ち読みする。「フクシマ」は思想たりうるかというテーマ。まず言っておくと、これは非常に面白かった。そして、(昨日ちょっと書いておいた)片山杜秀さんの文芸時評とは、ちょっとニュアンスがちがっていた。浅田さんの言いたいのは、福島の原発事故では、太平洋戦争であった「わかっているのに物事を変えられない日本人」という(丸山眞男的な)問題が、うんざりするレヴェルで再び露呈したということかなと感じた。そして、当たるを幸いすべてを叩き斬っているという、浅田さんらしいアグレッシブさは健在だった。しかし、「アドルノを克服したい」というのは、めずらしい弱気ではあるまいか(対談の注記に、浅田さんが対談の前に不整脈で倒れていたというのがあって驚いたのだが、それと関係があるのだろうか)。とにかく、浅田彰も東浩紀も異常に頭がよく、特に浅田彰はメインストリームにあるべき存在だと痛感した。そうでない今の日本の状況が、おかしいのである。それに、浅田さんは、その存在自体が極めて「文学的」である。個人的なことを云うと、この対談で東浩紀さんの発言は自分は殆ど覚えていないのだが、浅田さんの言ったことは色々心に残った。
それにしても、頭がいいというのはどういうものなのだろう。まあ、頭のよくない我々は、それなりにやっていくしかない。浅田さんのような本当のエリートが、我々の前を照らしつづけて欲しいものだと思う。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/05/07
- メディア: 雑誌
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