シャルダン『ペルシア王スレイマーンの戴冠』/『ベンヤミン・アンソロジー』/『怪奇小説傑作集4』

晴。
J・シャルダン『ペルシア王スレイマーンの戴冠』読了。スレイマーンは二度目の戴冠式の後の名で、最初に即位したときの名はサフィー二世である。サファーヴィー朝ペルシアの八代目の王(1666-94)。英明な父王に比して、凡庸暗愚であったらしい。

ペルシア王スレイマーンの戴冠 (東洋文庫)

ペルシア王スレイマーンの戴冠 (東洋文庫)

ベンヤミン・アンソロジー』読了。山口裕之編訳。ベンヤミンの重要な論文・エッセーが収められていて、とても読み応えがある。翻訳の文章もいい。ベンヤミン入門、再読にちょうど良いのではないか。
ベンヤミン・アンソロジー (河出文庫)

ベンヤミン・アンソロジー (河出文庫)

怪奇小説傑作集4 フランス編』読了。澁澤龍彦と青柳瑞穂による翻訳。澁澤が訳した作品の、作者と題名を記しておく。マルキ・ド・サドロドリゴあるいは呪縛の塔」シャルル・ノディエ「ギスモンド城の幽霊」ジェラール・ド・ネルヴァル「緑色の怪物」ペトリュス・ボレル「解剖学者ドン・ベサリウス」グザヴィエ・フォルヌレ「草叢のダイアモンド」バルベエ・ドルヴィリ「罪のなかの幸福」エルネスト・エロ「勇み肌の男」シャルル・クロス「恋愛の科学」アルフォンス・アレ「奇妙な死」ジャン・ロラン「仮面の孔」アンリ・トロワイヤ「自転車の怪」レオノラ・カリントン「最初の舞踏会」。
怪奇小説傑作集4<フランス編>【新版】 (創元推理文庫)

怪奇小説傑作集4<フランス編>【新版】 (創元推理文庫)