晴。
藤原正彦『数学者の言葉では』読了。数学に関係するところも、関係しないところも面白い。文章に、次々ページを繰らせる力がある。著者独特のユーモアは、自分のナルシズムを相対化できるところにあるだろう。著者が情緒の強い人だというのは文章からわかるが、真に数学を生みだす力は単に論理力だけにあるのではなく、情緒の力も大きいというのは、岡潔ではないが、本当だと思う。
- 作者: 藤原正彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/06
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (40件) を見る