曇。
昼から図書館。
珈琲工房ひぐち北一色店。『パリ左岸』は一旦挫折したが、頑張って読み続けることにする。
曇。
午前中ごろごろ。昼からもごろごろ。
うっかりツイッターを見てしまってひどい目に遭う。他人の反吐を飲み込まされるようなものだ。義務感がなければ見ないが、それだってじつにバカバカしい義務感である。アホだな、俺は。
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夜。
NML で音楽を聴く。■武満徹の「雨の樹 素描」、「閉じた眼」、「子供のためのピアノ小品」、「フォー・アウェイ」、「ピアノ・ディスタンス」、「遮られない休息」、「リタニ」、「ロマンス」、「De Brauwer: Something, Something: 'n' Rain 'n' Such」で、ピアノはルーカス・ユイスマン(NML、CD)。■ブリテンの「戦争レクイエム」 op.66 で、ソプラノはクリスティーネ・ゲルケ、テノールはアンソニー・ディーン・グリフィー、バリトンはマティアス・ゲルネ、SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団、栗友会合唱団、サイトウ・キネン・オーケストラ、指揮は小澤征爾(NML)。
晴。
NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第六番 BWV1051 で、指揮はモーゲンス・ヴェルディケ、デンマーク室内管弦楽団(NML、MP3 DL)。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 ~ BWV846-849 で、ピアノはアレクサンドラ・パパステファノウ(NML)。
曇。
日没前、歩いて初詣(というほどでもないが)へ行ってきた。
図書館から借りてきた、池内紀『散歩本を散歩する』読了。東京以外では考えられない本だろう。
元日。曇。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
NML で音楽を聴く。■スカルラッティのソナタ K.31, K.32, K.33, K.34, K.35, K.36, K.37, K.38, K.39, K.40 で、チェンバロはスコット・ロス(NML)。
■ベートーヴェンの交響曲第三番 op.55 「英雄」で、指揮はクラウディオ・アバド、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(NML、CD)。ずっと聴き返したいと思っていた演奏。前回は去年の5月に聴いているのか(参照)。自分のやりたいことにすごく参考になる。というか、アバドは圧倒的に前を行っている(当り前か)。また一年くらいしたら聴き返したいな。
AOJ をやっていたのだけど、むずかしすぎてつまらず。
アニエス・ポワリエの『パリ左岸』、第五章に至って挫折。パリ解放のところまでは読んだ。良質の本であるが、わたしに本書をおもしろがる教養がない。サルトルもボーヴォワールもカミュも、ピカソもコクトーも、ポール・エリュアールもアンリ・カルティエ=ブレッソンも、ヘミングウェイもアーウィン・ショーもあまり興味は抱かれない。ジャン・ポーランやガリマール、ジャック・ジョジャールのエピソードはおもしろかった。文体がわたしには少し甘すぎる。まあ、わたしの教養のなさがいちばんであろう。
ちなみに、ジャン・ポーランというとわたしは『O嬢の物語』を思い出すが、いまでは本作はポーランの執筆に係るのではなく、彼の恋人だったドミニク・オーリーの手に成ることがわかっているそうである。翻訳の形態もそれに相似しているのがおもしろく、矢川澄子が下訳をし、澁澤龍彦の名前で出版された。わたしの好きなポルノグラフィである。#
図書館から借りてきた、岸政彦『断片的なものの社会学』読了。最初に白状しておくが、本書はいつものスピードでは読めず、かなり速読したことを記しておく。そうでなければ、本書は最初のページで挫折しただろう。その上で言えば、非常におもしろい本だった。一気に読了させられた。社会学というよりはむしろ文学である。初めて読む著者であるが、この異様なまでの繊細さは、文学と呼ぶ他ない。そしてまぎれもなく文学的な感銘を齎すのであり、オビに小説家の惹句が記されているのも宜なるかなである。社会学的に見れば「境界性」に拘る研究者であるようにも思えるが、そのような一般化では捉えきれないものを感じるのも文学だ。しかしわたしは冷酷な人間でもあり、著者のあまりの「繊細さ」(それは紛れもない才能である)に少々気味が悪かったことを告白しておく。本書が大変におもしろかったにもかかわらず。それはむしろ著者よりも、わたしの問題なのかも知れない。つまりそれは、差別意識に近いのではあるまいか? いや、そんな面倒なことは考えず、「この文学おもれーよね」とでも思っていればよいのであるか? ちなみに、著者はわたしとほぼ同い年である。
晴。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトの交響曲第四十一番 K.551 で、指揮はオイゲン・ヨッフム、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(NML、CD)。■モーツァルトの弦楽四重奏曲第十五番 K.421 で、演奏はヴァン・カイック四重奏団(NML)。
■シューマンのピアノ・ソナタ第一番 op.11 で、ピアノはヤミナ・ガール(NML)。なかなかよいシューマンだった。
Pfohl: Strandbilder, Op. 8, Suite élégiaque, Op. 11 & Hagbart
www.nagee-transient.onlineたぶん岐阜に住んでおられる「撮り鉄」のひとのブログ。わーい。楽しい。
アニエス・ポワリエを読む。
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今年は「日暮れて道遠し」をつくづくと実感する年だったという気がします。もう日本及び日本人(わたしも含む)の没落は当り前すぎて気にならなくなりましたが。読書は、中沢さんの『レンマ学』がわたしにとっての一冊でした。これはわたしには、一世紀に数冊という本でありましたが、そんなことをいうのはわたしくらいのものかも知れません。まあ、他人がどう思おうがどうでもよいことであります。今年一年、この未熟なブログを読んで下さった方々には感謝です。ありがとうございました。皆様にとって来年がよき年でありますように。それでは。
山下達郎の「SPACY」を聴く。
雨。
NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第五番 BWV1050 で、指揮はモーゲンス・ヴェルディケ、デンマーク室内管弦楽団(NML、MP3 DL)。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第十二番 op.127 で、演奏はミロ・クァルテット(NML、CD)。
澁澤龍彦の『黄金時代』を読み返す。
大岡昇平『成城だより III』読了。正確な認識が印象に残る。「男性作家がコンピュータ幻想に凝り、五十歳にして巨大なゴミと化する将来について危機感がないのはふしぎだ」(p.281)とあるが、これは1985年12月10日の記述である。わたしは「男性作家」ではないし、「巨大」でもないが、これはいまのわたしを正確に予言しているなと感嘆した。金井美恵子さんの解説は再読だが、やはりよくわからず。わたしには高級すぎる。
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夕食前に、老母用の iPad mini 到着。設定などしていましがた終了(22:19)。Windows 10 に iTunes をインストールしたり、必要なことがなかなか多かった。
アニエス・ポワリエ『パリ左岸』を読み始める。