足立啓二『専制国家史論』

晴。
早起き。

NML で音楽を聴く。■バッハのパルティータ第一番 BWV825、四つのデュエット BWV802-805、幻想曲とフーガ BWV944 で、ピアノはラファウ・ブレハッチNMLCD)。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第三番 op.18-3 で、演奏は東京Q(NMLCD)。■ハイドン交響曲第九十三番 Hob.I:93 で、指揮はクラウディオ・アバドNML)。

Claudio Abbado: The Symphony Edition

Claudio Abbado: The Symphony Edition

シューマン交響曲第一番 op.38 で、指揮はジュゼッペ・シノーポリ、シュターツカペレ・ドレスデンNMLCD)。■ウェーベルンの五つの楽章 op.5 で、演奏はシェーンベルクQ(NML)。現代音楽としてはポピュラー曲すぎるかもしれないが、それでも傑作と言わざるを得ない。高々10分程度の長さの中に、モダンなドラマを凝縮させている。その古典性ゆえに、あまりにも模倣され過ぎもしたが。いま聴くと、まるで映画音楽のような感じもするくらい。
Chamber Music for Strings

Chamber Music for Strings

シューマンの「暁の歌」op.133 で、ピアノは内田光子NMLCD)。この曲はシューマンが完成させた曲集としてはほぼ最後のそれであり、シューマンの病状(スキゾフレニア)を過剰に読み込んで聴かれることが多い。まあそれは聴き手の勝手だが、異常というよりは、あまり考えずに弾くと散漫な演奏になってしまいがちだと思う。特に第四曲と第五曲など。原題を直訳すると「五つの朝の歌」という感じだと思うが、どうもそんなさわやかなものではなく、もこもこと曖昧な風になりがち。ここでの内田光子の演奏はさすがというべきで、思い切った解釈も見せながら各曲の性格を際立たせたあざやかなそれであると思う。


図書館。コメダ珈琲店各務原那加住吉店にて昼食。
ドラッグストア。

基本に還る。
半日ごろごろしていた。寝るまでごろごろしているか。

本も読まずに、自分のブログを一月ぶんくらい読み返してみたら意外とおもしろかった。昔から自分のブログが好きである(笑)。自分がいちばん、わざわざ過去記事なんぞを読んでいるのかも知れない。そういや「ジョジョ」の作者も10代の頃の数箇月(だったかな?)だけ日記をつけていて、それを読み返すのがすごく好きとあったように覚えている。こういうのは、ナルシシズムではないのだよね。へー、自分こんなこと書いたんだという驚きみたいなものである。僕は学生時代にブログがあったらなと時々思う。ささやかながら、あれが僕の青春時代だったので。そういう時代も、自分にはあったのだったな。

足立啓二専制国家史論』読了。副題「中国史から世界史へ」。某所で必読書ともされる本書であり、とてつもないパースペクティブへの挑戦であった。まあすごいというしかないのだが、自分ごときではどれくらいすごいのかも理解できない。中身もまるで未消化である。自分には文系の学問の蓄積がなさすぎるということである。さて、果たして再挑戦の日が来るのであろうか。

しかし、すごい学者ってのはいるところにはいるものだなあ…。いあ、芸もなく「すごい」ばっかりですね。