こともなし

曇。
二つの悪夢を見る。意図的に自分の内部を発酵させるつもりで眠る。これは一方で、外部から逃避することでもある。いま、澁澤龍彦みたいな現実逃避(?)する人をあまり見かけないよね。皆んな、現実に向き合ってばかりでえらいなあ。そんなことでいいのか知ら。

このところ、ウチのみかんを食べに鳥たち(主にヒヨドリ)がいっぱいきていて、一日中キイキイチクチクうるさい。糞をしまくってまわりをベタベタにするし。南天の実とかはまだたくさん残っているから、みかんのおいしいのに気づいてしまったのだな。ま、我々も毎朝みかんジュースにして、とてもおいしいです。

ぼーっとする。

晴。
午前中、散歩。







カワラヒワ





小玉武『評伝 開高健』を読み始める。おもしろい。一気に200ページあまり、「ベトナム戦争」以前まで読む。渾沌とした、熱い時代だったな。二〇代のわたしにとって開高は大切な作家だったので、また本書には「文学」が濃縮されているので、一種の感慨がある。本書を読んで、開高の初期短編のいくらかをわたしは読み落としていることがわかった。ほぼすべての作品に目を通しているように思っていたが。それから、本書で頻繁に引かれている自伝『青い月曜日』は、意図的に読んでいない。これも所有はしているので、そのうちに読むかな。