曇。
NML で音楽を聴く。■バッハのパルティータ第六番 BWV830 で、ピアノは野平一郎(NML、CD)。■ベートーヴェンのピアノ協奏曲第五番 op.73 で、ピアノはマウリツィオ・ポリーニ、指揮はマッシモ・パラデッラ、ローマRAI交響楽団(NML)。1959年3月17日のライブ録音。なんとポリーニ17歳(まだショパン・コンクールで優勝する前!)の録音で、よくこんなものが残っていたなという感じ。音は第二楽章など雨のようなヒスノイズであるが、全体としてポリーニのピアノは生々しく録れていて、わたしには聴くに充分だった。テンポは速く、指がとてつもなくよく回っているのは(あまり)驚かないが、その射程はモダンの全領域に亙っており、浅田さんのいう「若き完璧主義者」はこの頃から既にそうだったのだなとわかる。はっきり言って、いまこのような演奏ができるピアニストは一人もいない、そのことは明白。それにしてもこの時点でこれだというのは、ポリーニのピアノが一生をかけてゆっくりと解体していったのも当然な気がする。長く維持し続けられる性質のものとも思えない。モダンの頂点のひとつであろう。
Beethoven/Stravinsky/Prokofiev
- アーティスト:Pollini, Maurizio
- 発売日: 2012/01/01
- メディア: CD
強い雨。
イオンモールへ買い物に行く。いろいろ想定外(?)のことが多く、どうしようか迷ってちと疲れた。レジは支払いがセルフになっていて、ちょっと戸惑ったが、最近はセルフレジが多いのでだいたいわかった。しかしこういうの、あと十歳くらい歳をとったら絶対オロオロすると思う。
サービスの無人化・機械化は時代の流れだな。ますます人と接触しない世の中になっていくのは避けられないと思う。それを少し肯定したくなる自分がいる一方で、さみしいこともまた深刻だなと感じる。
昼食はイオンで買ってきた398円の弁当。予定では冷やし中華を作るつもりだったのだが、涼しくなったせいか麺が売っていなかったのである。今日の夕飯も出来合いのものだし、ちょっとサボり気味であるな。
何となく phaさんの「お金がないと幸せになれないのか」という古いブログエントリを読んで、なかなかいい記事だと思ったわけだが、そこでついブコメを見てしまったら、どれもこれも元の文章がまったく読めてなくてびっくりした。いや、びっくりしたというよりは、まあ「やっぱりな」とも思ったわけだが。これは、「お金がなくても幸せになれる」という単純な文章ではありませんよ。思い込みでブコメで一刀両断している。ま、これもいつものはてブの風景か。ほんと、リテラシーがないのな。
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30℃以下で涼しい。ガソリンスタンド。
珈琲工房ひぐち北一色店。ドリアン助川『線量計と奥の細道』を読み始める。わたしはドリアン助川さんについてはほとんど何も知らないのだが、以前からちょっと気になっていた。なので本書は図書館から何度も借りてきていたのだが、これまで読むに至っていなかったのだけれども、先日新聞で「ALS嘱託殺人」について印象的なコメントをされていたのを読んだせいもあって、本書を手に取ってみたのである。とりあえず、第一章読了。奥の細道を自転車で走破しようというのだが、2012年、線量計を携えてというものである。ここで詳しいことを書くつもりはないが、本書もまたわたしの未熟を教えてくれる、得難い本であることがすぐにわかった。なお、本書は幻戯書房の刊行で、わたしはよく知らないが、知っている人はよく知っている出版社であろう。
山田朗『大元帥 昭和天皇』の続きを読む。
夕食は鶏の唐揚げ、チーズちくわ、きんぴらごぼう(以上、出来合いのもの)、あとはナスの田楽。