ウンベルト・エーコ『ヌメノ・ゼロ』

日曜日。晴。

NML で音楽を聴く。■バッハのオルガン小曲集 BWV604-608 で、オルガンは椎名雄一郎(NMLCD)。■バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第二番 BWV1003 で、ヴァイオリンはジュリアーノ・カルミニョーラNMLCD)。■ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第十三番 op.138 で、演奏はボロディン四重奏団(NMLCD)。■ハイドンのピアノ・ソナタ第五十三番 Hob.XVI:34 で、ピアノはニクラス・シーヴェレフ(NMLCD)。いい曲だな。この曲はブレンデルの演奏を思い出す。このシーヴェレフというピアニストには問題が多いが、なんとか聴けるのが不思議。

リヒャルト・シュトラウス交響詩ドン・ファン」 op.20 で、指揮は田中雅彦早稲田大学交響楽団NML)。2015年、ベルリンでのライブ録音。これマジ学生オケか。

ライヴ・イン・ベルリン2015

ライヴ・イン・ベルリン2015

 
今日は航空自衛隊岐阜基地の「航空祭」で、ブルーインパルスが飛んでいるようだ。でもウチからだとちょっと見えない。よく見える年もあるのだが。空がちょっと雲が多くて、青いキャンバスでないのが残念。

米屋。肉屋。

ウンベルト・エーコ『ヌメノ・ゼロ』読了。

ヌメロ・ゼロ (河出文庫 エ 3-1)

ヌメロ・ゼロ (河出文庫 エ 3-1)

 
あるブログを読んでいたらえらい評論家が「…というより本が多すぎて上手く探せない。岩波ブックセンターなきあと新刊本探しで頼りになるのは東京堂しかないのか」とか読書日記で書いているそうで、田舎者としては甘ったれたことを言っているなあと思う。まあ、そんなことを言っているから地方には文化がないのだと仰るのかも知れないが。どうでもいいのだけれどね。

『禅海一瀾講話』を読む。

■ベルクのピアノ・ソナタ op.1、ショパンポロネーズ第七番 op.61 で、ピアノは園田高弘NMLCD)。園田高弘が自分にとって特別なピアニストになったことを思う。園田で自分がいちばん好きなのは、その音だ。やわらかく滋味があって、しかし核のようなものもある。同じではないのだが、園田を聴いているとバックハウスが思い出されてならない。ベルクもショパンもじっくり弾かれていて、心に染み透ってくるかのようだ。そして前も書いたが、園田は楷書を決して崩さない。どれも堂々たる正攻法だ。それがまたよい。このディスクは園田の七十歳を記念したコンサートの録音であるということだが、技巧もまったく達者である。よいピアニストだと思う。園田が聴かれないとすれば、それは何なのか。■ブラームスの三つの間奏曲 op.117 で、ピアノはファビアン・ミュラーNML)。なかなかよい。

Brahms: Op.10/76/117

Brahms: Op.10/76/117