吉村均『チベット仏教入門』

晴。
早く起きたのだが、脳みそを休めるため午前中はずっとゴロゴロしていた。だいぶフレッシュになった感じ。

NML で音楽を聴く。■バッハのオルガン小曲集 BWV609-613 で、オルガンは椎名雄一郎(NMLCD)。■ハイドン弦楽四重奏曲第三十八番 Hob.III:46 で、演奏はアマティ四重奏団(NMLCD)。■ヒンデミットヴィオラソナタ op.11-5 で、ヴィオラはルカ・ラニエーリ(NMLCD)。■リヒャルト・シュトラウス交響詩ツァラトゥストラはかく語りき」 op.30 で、指揮は田中雅彦早稲田大学交響楽団NMLCD)。■ラヴェルの「ボレロ」で、指揮はセミヨン・ビシュコフ、パリ管弦楽団NML)。やー、ひさしぶりに聴いたけれど、おもしろいな。よくできた曲だ。

ラヴェル:ボレロ、ラ・ヴァルス、スペイン狂詩曲、他

ラヴェル:ボレロ、ラ・ヴァルス、スペイン狂詩曲、他

 
心が柔軟なときにツイッターを見るの、ほんとダメージが大きいなあ。失敗だった。生きる気力がなくなってくる。風呂へ入っている間も悶々としていて、夕御飯を食べてようやく落ち着いた感じ。世代を問わず、ふつうの日本人がダメになったなあとつくづく思う。自分が碌なもんじゃないから、なるたけ人のことは考えないようにしているのだけれど。


吉村均『チベット仏教入門』読了。

これは仏教の本としては悪くない、というかそんなエラそうなことは自分にはいえないようなものであるが、一方で、チベット仏教ですら仏教プロパーでは現代はどうしようもないのだなということを教えてくれる本だった。本書は悪くない(とカスがいう)のであるが、恐らく本書ではなかなか現代の日本人を救うことはむずかしいように思える。たぶん、ダライ・ラマとかチベット仏教の高僧ですら、もはや現代には焼け石に水程度の力しかもっていないのかも知れない。いや、どうなのか、そんなことわたしにわかる筈がないのだけれど、そんな思いが強い。思えば、中沢さんが初めて吉本さんのところを訪れたとき、吉本さんは(吉本さんほど東洋的である人も少ないのに!)はっきりと修行というものを否定したが、なるほどとわかったような気がする。そして、本書の著者と中沢さんを比較すると、中沢さんはそのときの吉本さんの立場に明らかに近い。もちろん、本書は仏教の本としては勧められるのだが。そうしてわたし自身も、仏教プロパーにはさほど関心がないことに気づかされた。その意味で、本書を読んだ意義があると思える。

そして、自分はまだまだだということもまたよくわかったね。というか、一生凡夫であろうな。