こともなし

曇。

現代日本の底流。何もかもどうだっていい。才能はガチャ。ただ、自分の好きなものに包まれて生きていたい。他人からは認められたい、あるいは、せめて他人にマウントを取りたい。
ってとこ?

ショパンコンクール小林愛実の本選の公式動画を視聴する。コンクールの結果は本選四位だった。

曲はピアノ協奏曲第一番 op.11。さて、いよいよファイナルのコンチェルト。今回貫いてきたスタイルを、自分ひとりでない、コンチェルトの場でどうするかというのがわたしの最大の関心事だった。全曲を聴いたところでいえるのは、ここでも同じスタイルを貫こうとしたということ。弱音中心の、じっくり聴かせるというのである。結果からいえば、第一楽章、第二楽章ではそれがスリリングだった。この曲のこうした演奏はわたしはかつて聴いたことがないが、充分の説得力があって感銘を受けた。もちろんリスキーなスタイルであり、特に最初のうちはオケが合わせきれていない部分があるようにも聴こえた(しかし、それもまたコンチェルトというものの魅力(?)である)。けれども、第二楽章はゆっくりとした楽章であるから、効果が抜群で、ここがこの演奏のベストだったと思う。
 問題は、はじける曲である終楽章だった。聴いていて、冒頭の部分、どうやって入るのかとドキドキしたが、ああうまくクリアしたなとは思った。しかし、今回のスタイルと楽曲が合っていないことは明らかで、明確なメッセージを伝えることができず、悪くはないがわりと平凡な演奏になってしまったように感じた。ノリ切れもせず、今回のコンクールの小林の演奏で、もっとも魅力の乏しいのがここに来てしまったのは、不運でもあったと思う。
 しかし、この曲全体としては、発見のある魔術的なところもたくさんあったし、決して悪くなかったと思う。ショパンコンクール二度目でファイナル四位というのは不本意であろうが、小林愛実ここにありという存在感を、充分に見せつけたコンクールだったのではないか。実際、一次予選から、公式動画を非常にワクワクして視聴させてもらった。これからも頑張ってね。

コメダ珈琲店各務原那加住吉店。たっぷりブレンドコーヒー530円。サースク『消費社会の誕生』を読み始める。

日没前、散歩。




虹の欠片(かけら)のような。幻日というらしい。





陽が早く落ちるようになってきたな。

夜。
RubyAtCoder や AOJ。