BS1スペシャル「イスラムに愛された日本人 井筒俊彦」

昧爽起床。
変すぎる夢を見る。変すぎて説明のしようがない…。

NML で音楽を聴く。■バッハのイギリス組曲第二番 BWV807 で、ピアノはフリードリヒ・グルダNMLCD)。■バッハのリュート組曲ホ長調 BWV1006a で、リュートは水戸茂雄(NML)。

ペルゴレージのコンチェルト・アルモニコ第一番で、演奏はイ・ムジチ合奏団(NML)。ペルゴレージといえばあの最美の「スターバト・マーテル」くらいしか知らないのだが、これもとてもよいな。

6 Concerti Armonici

6 Concerti Armonici

調べてみたら、この曲集はじつはペルゴレージのものではなく、ウニコ・ヴィルヘルム・ファン・ヴァッセナールという人の曲らしい。ペルゴレージの作と誤って伝えられている曲は他にも少なくないという。NML は間違った表記でダメじゃないか。■内藤明美(1956-)の「五つの和歌」で、マリンバはウィリアム・ムーシュ、イリノイ大学チェンバー・シンガーズ(NML)。内藤明美という作曲家については何も知らない。この曲はペルトっぽいきれいな曲。西行の和歌が歌われているようなのだが、たぶん日本語なのだろうけれど、わたしには言葉はまったく聴き取れなかった。じつは日本語かどうかもよくわからないという。

 
晴。
午前中、甥っ子の勉強を見る。

録画しておいた、BS1スペシャル「イスラムに愛された日本人 井筒俊彦」を観る。
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わかりやすくて内容もよく、「井筒俊彦入門」としてよくできていると思った。「東洋と西洋の行き来できる、哲学的に共有された場を作る」という観点から井筒思想がまとめられていたと思うが、つまるところそれでよいのではないか。また、サヘル・ローズさんのナビゲーションはふさわしくもぴったりだった。最後に中沢さんがまとめたのも、中沢ファンとしてはうれしい。井筒先生を扱ったイラン映画から映像がかなり引かれていたが、この映画は興味深く、日本に紹介してもらえないか知らん*1。しかし、当然かも知れないが、井筒先生は日本でより世界でより重大深刻に受け取られていることがわかった。日本では、「井筒は中二病にウケる」だもんな。中二病者であるわたしは、これからも井筒先生を読んでいこうと思った。

*1:追記。2018年に日本で公開されていることを知った。