こともなし

振替休日。早朝、激しい雷雨。

曇。
ウチの夏みかんマーマレードを作る。


西田「私と汝」を読み終える。到底しっかりと理解したとはいえないが、インパクトの大きな論文だった。自己は世界の自己限定によって自己なのであり、また自己は世界全体でその外部はないのであるが、それだけだと世界に自己以外を考えていないことになる。世界における自己以外の自己を「汝」として、自己と「汝」の関係を探ったのがこの論文であると理解した。いや、まったくの誤読であるかも知れないし、そもそもわたしが世界をそこまで深く認識しきれていないので、西田の言っていることの当否はわたしには判断できない。でも、すごくおもしろかったことは確かだ。続けて読む。

「アガペに基礎付けられない文化は遊戯に過ぎない。」(西田)ここにおける「遊戯」は貶下的用法である。

西田の文章には繰り返しが多いし、書くことが書くことを呼んで、すっきりとした論文でないことは林達夫の指摘するとおりである。これは、「見えている未知のもの」をああでもない、こうでもないと無理に表現しようとすることからこうなるのだ。こういうところのない文章家は結局はつまらないのではないか。

昼過ぎから、再び雨。
NML で音楽を聴く。■バッハのイギリス組曲第五番 BWV810 で、チェンバロはパオロ・ザンズ(NMLMP3 DL)。■ジルフィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750)のリュートソナタ第五十番 ~ 序奏、リュートソナタ第二十七番 ~ 前奏曲、ファンタジア第一番 ハ短調で、リュートは今村泰典(NML)。今村って人は、ここでバッハのリュート曲を弾いていた人か。あれは印象に残っている。

Silvius Leopold Weiss: Lute Sonatas Vol. 1

Silvius Leopold Weiss: Lute Sonatas Vol. 1

■バッハの前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV534 で、オルガンはデイヴィッド・グッド(NML)。
Complete Organ Works 13

Complete Organ Works 13

 

夕方、雨上がる。曇り空の下、散歩。少しだけ歩くつもりが、一時間ほどになった。

ウチのスイートピー
アヤメ、ショウブ、カキツバタと似たような花の植物がいろいろあるが、これはイチハツ(一初)というらしい。




細い路地を入っていったら、初めて出会った公園(のようなもの)。

初めて歩く路地から。

朴(ホオ)の花らしい。

なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)。







歩いていると、ツバメの飛翔、ホバリングしながら囀るヒバリにあちらこちらで出会う。細い水路まではまだ水が入らないが、これが進んでいくと隅々まで血液が通(かよ)っていくようになって、気持ちがよい。