藤本和子『リチャード・ブローティガン』

雨。
よく寝た。11時間くらい寝たのではないか。夢もたくさん見た。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第三番 op.18-3 で、演奏は Parker Quartet。うーん、なかなかよいではないか。きっちり作り上げてきたな。演奏者たちは将来を嘱望される若きカルテットらしい。先が楽しみ。

ブラームスクラリネットソナタ第二番 op.120-2 で、クラリネットはアラン・ダミアン。

スクリャービンの二十四の前奏曲 op.11 で、ピアノはミハイル・プレトニョフスクリャービンは自分にとってもっともロマンティックな音楽を書いた作曲家であるが、すこぶる複雑な音楽で聴くのは大変である。正直言って自分のような聴き手は、楽譜を見ていると唖然としてしまう。すばらしい音楽ではあるが、ある程度複雑な音楽を聴き慣れている人しかわからないであろうのは残念だ(たぶん、正確に音を聴き取ることすらむずかしいだろう)。特に初期のスクリャービン(この曲もそうである)は、究極的にロマンティックで大好きなのだが。

ショパンスケルツォ第一番 op.30 で、ピアノはユンディ・リ。子供の演奏。達者ではあるが、聴いていて何の感情も湧き起こってこない。この動画の膨大な再生回数を見てもこのような音楽を好む人が多いことがわかるが、自分にはあまり興味がもてないというのが本当のところである。別に好きにしたらいいのだけれどね。言っておきますけれど、この曲は僕は好きだからね。


https://twitter.com/toikoh9114/status/856619728135110656/photo/1
どうでもいいが、三寒四温は冬の季語であることを御存知ない方が少なくないようだ。しかしあんまり春に使われるようになったので、最近ではその用法を認める向きもある。もともとは中国や朝鮮半島の話。検索すればちゃんと出ている筈である。
いまどき建つ家に共通することに、どこもまずは庭がない。たぶん、庭をいじっているヒマなどないのだろうな。まあ土もきらいだし、樹や花に興味もないのだろう。気持ちはわかる。雑草を抜くのが大変だしな。
かつての高度成長期までの日本人は、猫の額のような宅地に庭を作ると笑われたものだが、変ったものだ。あと、驚くのは暖炉。最近、岐阜(注記しておきますが、美濃地方はおおよそ寒冷地ではありません)のような土地に暖炉を備えた家が結構建つ。庭に薪が積んであるが、あれはいったい何なのだろうね。まあいいのだが。

図書館から借りてきた、藤本和子リチャード・ブローティガン』読了。本当は昨日のうちに読み終えるつもりだったのだが、気がくさくさして途中で寝てしまった。ブローティガンの名訳者として高名な著者による、ブローティガンの伝記である。やりきれない本だ。ブローティガンは50歳になる前に44口径のマグナムで自分の頭を吹き飛ばした。導入は、冷静に書かれているが、ブローティガンの血と脳漿の匂いがただよってくる。確かに本書はブローティガンへの深い理解が感じられて、読み応えはある。結局、作家ブローティガンを作ったのは子供の頃の悲惨な体験であり、また彼自身を殺したのもその記憶だった。そしてブローティガンの自虐。本書は淡々と書かれており、またブローティガンの娘のアイアンシが父親のよき理解者であることは救いである。ただ、本書はブローティガンについての本であるが、同時に藤本和子の本でもある。藤本和子の文章が、抑制は効いているがあまりにも上手いのは、ちょっと気になってしまう。その意味でも、僕はやはり文学というものは苦手なのだなと再確認した。ブローティガンの著書は、再読したい気もするが、『東京モンタナ急行』など、いまだ読んでいない本を読んでみたいように思う。なかなか文庫化はむずかしいのかな。

リチャード・ブローティガン

リチャード・ブローティガン

凡人の思うところでは、やはり早死はかなわないし、つらい生活もないに越したことはない。あんまり思い悩むのもしんどい。ラクに生きられればいちばんですよ。なかなかそうばかりでもないから大変なのだが。
すごい。調べてみたら、市の図書館にブローティガンがかなり入っている。これで結構読めそうだ。


けものフレンズとかおっさんにはマジでわけわからんわ…。「艦これ」も謎だったが。時代は進むのう…。
しかし、わけわかったら何だという気もするな。まあシリアを爆撃するよりマシか(って関係ない)。上はサーバルちゃんだって。はー。