町田康『リフォームの爆発』

晴。
一度理想的に早く起きたのだが、ゴロゴロしながら夢を反芻しているうち、また一時間半も寝てしまう。アホだ。夢はこれまで見たことがなかったようなもの。不思議な夢だった。
音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第三番 BWV827(アンジェラ・ヒューイット参照)。■ベートーヴェン交響曲第九番 op.125 (フランス・ブリュッヘン参照)。ブリュッヘンの古典的なアプローチでは、さすがに最初の三楽章は苦しい。しかし、終楽章はおもしろかった。僕はこの曲は最初の三楽章と終楽章を比べると、前者の方が音楽的価値が高いと思っていたのだが、少し考えが変った。いや、音楽的価値はそうかも知れないが、終楽章は、ベートーヴェンには何か表現したいものがすごくあって、それがうまく表現しきれていないという感じがする。たぶんそれは、もはや音楽というものを多少超えてしまっているのではないか。シラーの詩など、たまたま手許にあった材料にすぎない。終楽章最終部を聴いていて、この陳腐とすら言える音楽を敢て書いた、ベートーヴェンの意が、薄く透けて見えるのを垣間見たような気がした。
父を岐阜駅前まで送っていく。古い友人と飲むのだそう。

図書館から借りてきた、町田康『リフォームの爆発』読了。かなりノンフィクションが入っているのではと思われる(笑)フィクション。マーチダさん、家をリフォームしたのだな。しかし前置きが異様に長くて、正直言ってつまらんのですけどマーチダさん! で永久リフォーム論にはうんざりさせられながらリフォームに突入したわけだが、あはは、笑いました。鬱が冬の韃靼海峡を越えていくとか、第三の麦酒ではなくて三鞭酒(シャンパンと読む)とか、なんですかそれは(笑)。現場はなかなか好調でした。しかし町田さん完全にマンネリなのだが、よくやっておられるなあ。ホント、その場出たとこ勝負の連続だから大変。これからも読みます。

リフォームの爆発

リフォームの爆発

早寝。