池辺晋一郎『シューマンの音符たち』

晴。
すごくおもしろい夢を見た。細部が思い出せないのが残念なくらい。未来都市における文明崩壊で、サバイバルをするという夢。どうしてこんなのを見たのかはわからない。
音楽を聴く。■バッハ:コラール「われ汝の御座の前に進みいで」BWV668、前奏曲とフーガ BWV548 (レオンハルト参照)。まったく素晴らしい。■バッハ:カンタータ第175番「彼は己れの羊の名を呼びて」 (カール・リヒター参照)。■ショパン:幻想曲 op.49 (ツィマーマン、参照)。このアルバムは現代ピアニズムのハイレヴェルな達成のひとつなのだが、クラシック好きしか聴かないというのはむずかしいものだなと思う。
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図書館から借りてきた、池辺晋一郎シューマンの音符たち』読了。ブラームス篇がとてもおもしろかったので、シューマン篇も借りてきました。いやー、楽譜が読めないので困る。今回は楽譜を見て音楽が浮かんでこないところがたくさんあったので、苦しかったけれども、それでもおもしろいのだった。たまたまなのだろうが、僕は池辺先生の感覚に共感するところが(理解した範囲でだが)多いのである。例えば本書で最初に取り上げられるのは「ピアノ五重奏曲」で、この選択が嬉しくなってしまうのだ。この曲、じつにいいですよね。クラシック聴き始めの頃から好きで、自分が室内楽が好きになったきっかけのひとつである。ピアノ五重奏曲というジャンルは、交響曲などに比べればさほど広いとは云えないが、名曲がたくさんある。個人的にはブラームス、フランク、ショスタコーヴィチあたりがとりわけ好きだが、このシューマンが最高だと勝手に思っている。それを最初にもってこられるのだから嬉しくなって当然なのだ。
 その他にも感じいったところはたくさんあるが、とにかく本書をきちんと読み解くにはかなり読解力が足りないので、ここで止めておく。いや、シューマンが聴きたくなってきました!

シューマンの音符たち 池辺晋一郎の「新シューマン考」

シューマンの音符たち 池辺晋一郎の「新シューマン考」


音楽を聴く。■シューマンピアノ五重奏曲 op.44(ツァハリアス、ケルビーニQ、参照)。やっぱり名曲。久々に聴くからどうかなとちょっと懸念していたが、まったくの杞憂だった。というか、以前にもましていいと思うくらい。終楽章の最終部は泣けるほどカッコいいな。それにしても、何というロマンティックな曲だろう。■シューマン:ピアノ・ソナタ第一番 op.11 (ル・サージュ、参照)。シューマンらしい演奏。ル・サージュはシューマンに合っている。