アルカディア四重奏団による、ミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽四重奏曲のアルバム既発売全五枚をすべて聴いた / トイ・ヨウ『多聞さんのおかしなともだち』(2025)全2巻を読む

日曜日。雨。
よく寝た。
 
NML で音楽を聴く。■ラヴェルの「水の戯れ」で、ピアノはモニク・アース(NML)。

ラヴェル弦楽四重奏曲 ヘ長調で、演奏はドビュッシー四重奏団(NML)。2024年の録音。どうでもいいがこのカルテット、ググラビリティというか、検索可能性というか、が低すぎるな。ドビュッシー四重奏団のラヴェル弦楽四重奏曲、とか、ややこしいし、そもそもドビュッシー弦楽四重奏曲ト短調、1893)があるので、そちらがヒットしてしまう。
 ドビュッシー四重奏団は個人的に、2020年初頭にショスタコーヴィチをまとめて聴いていたり、これまでそれなりに聴いているようだ。(なお、このショスタコーヴィチは NML で既に聴けない。アーカイブから削除されることもあるんだな。)
 フランク・トルティエの「ラヴェルの舞曲(「クープランの墓」による)」も聴く。ヴィブラフォンはフランク・トルティエ。「ラヴェルとジャズの即興演奏をミックスさせた」とのこと、なるほど、軽くてなかなかおしゃれ、オサレな小物ショップかなんかで BGM にどう? フランク・トルティエ(1963-)については不明。

コルンゴルト弦楽四重奏曲第三番 op.34 で、演奏はティペット四重奏団(NMLCD)。■ミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽四重奏曲第十五番 op.124、第十三番 op.118 で、演奏はアルカディア四重奏団(NML)。2023年の録音。

 

御池地下駐車場から上がったところ、10.17 の京都旅行中に。
 
昼。
■ミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽四重奏曲第六番 op.35 で、演奏はアルカディア四重奏団(NML)。
 これでアルカディア四重奏団による、ミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽四重奏曲のアルバム既発売全五枚をすべて聴いた(4.29から聴き始めた)。聴いた曲を挙げておけば、第一、二、三、四、五、六、七、八、九、十一、十三、十四、十五、十六番である。おそらく、あと一枚で全集の完成であろう。
 アルカディア四重奏団については、日本語検索してもほとんど何も出てこない。2006年に、ルーマニア音楽学校の生徒たちが結成した団体という。NMLでは、このヴァインベルクの他、メンデルスゾーンバルトークヤナーチェクなどが聴ける。
 ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)はショスタコーヴィチの友人であり、この弦楽四重奏曲ショスタコーヴィチの影響を感じる、また、それを独自に消化した音楽がすばらしいと、わたしは思っている。もちろん、背景に、ソ連の政治的状況があったことを窺わせる音楽だ。
 
■ミェチスワフ・ヴァインベルクの無伴奏ヴィオラソナタ第一番 op.107 で、ヴィオラはヴャチェスラフ・ディナーシュタイン(NML)。2015年の録音。演奏者不詳。ヴァインベルクはショスタコーヴィチエピゴーネンではない。

■ミェチスワフ・ヴァインベルクの無伴奏ファゴットソナタ op.133 で、ファゴットはマティアス・バイアー(NML)。
 フルート、ヴィオラとハープのための三重奏曲 op.127 も聴く。フルートはヘンリク・ヴィーゼ、ヴィオラはニムロット・ゲツ、ハープはウータ・ユングヴィルト。

 
ヴァインベルクを検索していると、具眼の士がぽつぽついるのに出会う。例えば、こんなブログ記事。
ヴァインベルクを聴きましょう : 烏鵲の娯楽室~静かなブログ
ヴァインベルクは日本でも決して無視されているわけではない。きちんと聴いている人がいる。
 

秋明菊ふたたび、10.21 に撮ったもの。
 
外は終日雨。リッツクラッカーを齧りながら、インスタントコーヒーを飲む。
 
トイ・ヨウ『多聞さんのおかしなともだち』(2025)全2巻を読む。U-NEXTのポイントが溜まって(一部)消滅しそうなので、某ブログで見かけた本書を購入してみた。
 なるほどな、いわゆるアセクシュアル、アロマンティックか、ヘテロはもちろん、LGBTQ にも入らない人たち。(それとも、本書のいうように「恋愛伴侶規範」という方がいいのか。主人公は、(性的な)アロマンティックにじゃなくて、(社会的な)恋愛伴侶規範に苦しんでいるのだから。)繊細なマンガだったな、アニメでラブコメやラブストーリーばかり観ている後期おっさんに、アロマンティックがわかるかっていわれたら、たぶん本当に理解することなど、マジョリティのわたしにはできる筈もないというのがフェアなんだろう。
 でもさ、オレも結果的に結婚もできずこの歳まで来れば、アロマンティックと似たようなもんかもね、って思わないでもないんだよね。マジで悩んでるアロマンティックには、お前なんかと同じにするな、っていわれるだろうけどさ。それに、自分は全然悩んでなんかいないし。まあとにかく、本書、充分おもしろかったぜ、ホント。
 どうでもいいけれど、読んでいて岡野玲子の『陰陽師』思い出したぜ。多聞さんの友達、式神を召喚するみたいな感じだったよね。

(もう一度 qfwfq さんのブログを読み返してみたら、まだこのマンガを読まれていないから仕方がないが、「同性カップルの子として、さまざまな偏見にさらされている」という表現からしても、ちょっとミスリードされているなと思った。内日(うつい)ちゃんは、親がレズビアンだから偏見にさらされている、というのとはあまり関係がない。レズビアンは、当然誰かを性的に愛する。親は、内日ちゃんが男の子を、また、女の子を好きになっても、理解があるのだ。でも、内日ちゃんは、誰をも性的に、愛することができないのである。それが、アセクシュアル、アロマンティックということで、彼女は親に、私の好きな人はこちらですよと、紹介することができないのだ。その意味での、「うっすらとした傷つき」なのである。)
 しかし、わたしのような(性的)マジョリティがマイノリティを「わかる」というのが傲慢であり、偽善であるというのはいいとして、じゃあ、マイノリティはマジョリティのことがわかるのだろうか、って疑問が湧いたりする。結局、お互いの間の溝は埋まらず、分断されるがまま。これはフェミニズムでもいえることで、例えばだけれど、「マジョリティとしての男性」と「マイノリティとしての女性」は永遠にわかりあえず、お互いに憎み合うがまま、とか。でもそれは、あまりに救いがないよな。
 

 
夜。
【速報】思わず笑ってしまう…山本太郎が語る“民主主義の終わり”【議員定数削減】【高市首相】【れいわ新選組】 | YouTube
議員定数の削減と「比例」の廃止は、金と組織をもった大政党有利、少数政党に不利、という政策。そして、多様な意見を殺していくのが目的、と。
 人口100万人あたりの国会議員数は、日本は5.6人でOECD38ヶ国の中で36位、むしろ圧倒的に少ない。でも、「役に立たない国会議員なんて、減らしてしまえ」というのは、わかりやすいのだ、と。
 
【山本太郎最新】驚愕情報!!消費税減税自体合意書から除く案も出ていた…高市政権と維新が早速の国民裏切り…消費減税ナシ…食料品ゼロも先送りで怒り爆発!【山本太郎/高市早苗/れいわ新選組】 | YouTube
維新はつい最近(10.17)まで、2年間の食料品の消費税率0%をいっていたんだな。それをあっさりと反故にして、マスコミもそれを伝えない、か。そして、国会議員の定数削減をぶち上げ、マスコミの話題はそちらへ殺到、か。
 戦争とは何か。戦争とは、(アメリカの)金儲けである、というのが高市政権の60兆円の軍拡であると。アメリカはウクライナで儲けたあとは、東アジア、日本で儲けると。はー。
 それにしても、前回の参議院選挙で野党のすべてが「消費税減税(あるいは廃止)」を公約にして勝ったのに、れいわ以外のすべての党が、それをやる気がない。それをいうマスコミもない。さすがに、ひどくね?
 しかしなんていうか、日本(人)、腐ってんな……。オレみたいなバカは、なんもわからんわ、お前らかしこい民衆のことは。
 ま、なるようにしかならん。
 
【平和を皆で願う】活動し続ける平和を願う高校生が高市内閣の安全保障への危機感を提示…伊勢崎賢治やれいわメンバーが語る最悪なシナリオとは?【山本太郎/伊勢崎賢治/大石あきこ/れいわ新選組】 | YouTube
ちょっと感動的だったな。しかし、伊勢崎さんによると、「自民党議員なんて、パレスチナのことなど何も知らない、関心がない、気にするのは、アメリカがどう思うかだけだ」って石破さんがいってたなんてな。ほんと、もう少し石破さんが首相をやってたらな、もったいなかった。いずれにせよ、超党派議員連盟に、石破さんも戻って来てくれるだろう、ってさ。
 それから、高市首相は、全然積極財政じゃない、ってのもおもしろかった。さて、これからどうなるか、だな。議員定数削減と「比例」の廃止によって「れいわ」が消滅してしまう前に、やれるだけのことをやって欲しいな。
 
【れいわのおしゃべり会に自民党乱入!】自民党議員から山本太郎先生にガチ相談される【れいわ新選組/切り抜き/れいわ新選組 応援隊/政治/山本太郎/消費税廃止/自民党】 | YouTube
山本太郎に洗脳されて(いや、以前にとっくに洗脳されてるけれど)、なんかめっちゃムカついてきたわ。オレ、バカだから、山本教信者。いや、ちがうか、論理的に冷静に考えると、これしかないんですけど。山本太郎、むっちゃ論理的やで。ゴリゴリ論破してくるわ。
 老人にもっと医療負担させろ、老人から毟り取れ、というのは、小さいパイの切り分け方を変えろといっているだけの愚策(これが維新の政策である)。やるべきはパイそのものを大きくすること、ってのは、マジ当たり前なんすけど。
 国の借金が増え続けている、ヤバい、ってんだけど、それは国民の資産の増加と同じ、ってのが、きちんとグラフでエビデンスとして示されると強い。これも、経済学では当たり前の話だが。「国の借金」は、どの国も国債の「借り換え」でまかなうのであり、例外はない。お前ら、ちゃんと勉強しろ。
 しかし、不況で消費税を増税したバカ国家は日本だけ、ってのも、ヨーロッパ各国が不況時にさっさと消費税減税しているのを知ると、むかついてくるな。日本人は、日本のマスコミは、もう少し論理的に考えろや! クソが。