円城塔『リスを実装する』

雨。
よく寝た。鮮明な夢をたくさん見た。
音楽を聴く。■シューマン:交響的練習曲op.13(ル・サージュ、参照)。シューマンの幻想を申し分なく表現している。見事な演奏。■ブラームスピアノ三重奏曲第三番op.101(トリオ・プロ・アルテ、参照)。曲にミスマッチ。無機的で潤いがない。うるさい。

円城塔『リスを実装する』読了(電子書籍版)。プログラミングを多少知っていると、さらにおもしろいだろうね。円城塔も、神林長平の「子供」たちのひとりだなあ。

南部陽一郎先生が亡くなっていたのか。僕は先生の仕事が理解できるほどかしこくなかったが、ものすごい秀才たちが尊敬するような物理学者だった。アメリカ人になってしまわれたのは、ちょっと残念でないこともない。いま、最先端の理論物理学はむずかしいところにきている。難解すぎて、抜群の秀才でないと理解できなくなってしまったのだ。そして、そこで業績を上げるのは、さらにむずかしい。というわけで、物理学を学んだ学生たちが、他分野へ「頭脳流出」している。まあ人類の「自業自得」であるが、とんでもないね。