こともなし

晴。朝起きたらうっすらと積もっていた。しかし、30 cm とかいうことはないよな。
音楽を聴く。■バッハ:パルティーイ短調 BWV1013(ランパル参照)。無伴奏フルートのための。■テレマン:ファンタジア第四番変ロ長調、第五番ハ長調、第六番ニ短調 (ヴェンツ、参照)。無伴奏フルートのための。バッハのほど深くはないが、これもいい。■ベートーヴェンピアノ三重奏曲第五番 op.70-1 (チョン・トリオ、参照)。■ショスタコーヴィチ交響曲第九番 op.70 (バーンスタイン NYPO 1965)。一筋縄ではいかない、奇妙な曲。■アストル・ピアソラ:三つのタンゴ (エドゥアルド・フベルト、マルタ・アルゲリッチ参照)。たぶん右に聴こえるピアノがアルゲリッチであろう。通俗的な和音にファンタジックな生命力を吹き込んでしまう、ピアノの魔術。現代最高の魔術師のひとりだろう。まあ、こんなピアニストはアルゲリッチ以外にはいない。■■マックス・レーガー:クラリネットソナタ変イ長調 op.49-1、嬰ヘ短調 op.49-2 (ジャネット・ヒルトン、ヤコプ・フィケルト)。地味。

Complete Clarinet Sonatas

Complete Clarinet Sonatas

MBR については勘ちがいをしていた。パーティションが存在する以上は、MBR は存在するわけだ。ということは、クラッシュするのは相性のせい?

ベルクソンの新訳とぶ厚い物理本を読んでいる。『物質と記憶』ってこんなことが書いてあったのか。今まで何を読んでいたのだろう。しかし日本語ではどちらも「記憶」だけれど、スヴニールとメモワールをベルクソンははっきりと使い分けているではないか。既訳はどうだったかさっぱり覚えていない。
 物理本は驚愕。量子力学はイメージによる理解を拒むというのは本当にそうだと思う。それにしても、光電効果は(アインシュタインによって)光の粒子像の確立を決定づけたが、光が粒子であると仮定しなくても(つまり波だとしても)光電効果が説明できるというのにはビックリ。こちらが正しい可能性もある。どうなっているのだ? それから、エネルギーと時間の不確定性関係は知っていたが、よく考えたら時間が不確定になるというのは、因果関係の前後がわからなくなるということなのだ。それも実験で確かめられているとは。これらは確かに量子力学に完全に当て嵌っているのだが、わけがわからない。