荒川洋治『実視連星』

晴。
音楽を聴く。■ブラームス交響曲第一番op.68(朝比奈隆、大阪フィル、参照)。ゆっくり目のテンポで、じっくりと演奏されている(50分以上掛かっている)。音色は薄めで、ちょっと聴いたことがないタイプの演奏であるが、このように独自のアプローチで高いクオリティを実現しているのだから、素晴らしい。日本人がやるわけだから、西洋人と同じようにやらなくてもいいわけである。でも、西洋人が聴いてもきっとおもしろく思うのではないか。■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第二番op.19(アルゲリッチシノーポリ参照)。定番的演奏。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十八番K.576(ピリス、参照)。悪くないが、グルダの方がいいかな。

妹一家来訪。甥っ子の上の方が今度中学生になるので、おじいやおばあにお祝い金を貰いにきたのである(笑)。来たら iPad mini でゲームばっかり。今どきの子たちですな。別に普通のいい子たちなんですよ。
仕事は今日は夕方まで。明日から次の日曜日まで休み。
ウチの桜も満開。暑いくらいの陽気だ。梅はもうお仕舞いです。
2015年冬_152


図書館から借りてきた、荒川洋治『実視連星』読了。詩集。荒川洋治はエッセイは何冊か読んで感心していたので、(本職であろう)詩も読んでみた。ネットで俗なページを散々見たあとに読んだのだが、今風ではないのに、それにちっとも負けていないので感心させられた。荒川洋治は相当の詩人であるのかも知れない(単に自分の無知である)。むずかしい言葉を使った詩ではないが、難解である。話の脈絡がわかりにくい。(政治的な含意があるのだろうか。)しかし、思わせぶりな難解さではないと思う。読む人が読めば、厳密に読み解けるのではないか(自分には今のところ無理だが)。この人の詩はまた読んでみたい。(しかし、いま詩集を読むことはなかなかむずかしい。とにかく、手に取ること自体が容易でないのだ。詩の置いてある本屋がなかなかない。特に、田舎ではそれが顕著である。頼みは図書館だが、これも頼りないのだ。)

実視連星

実視連星