谷川俊太郎『62のソネット+36』

雨。
雨の中の紅梅もきれい。そこだけ色がついているかのよう。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十四番 K.457(ピリス、参照)。終楽章はピリスにしてはテンポが速い。ちょっと冒険している。■ハイドン交響曲第九十六番 (ヨッフム参照)。■ヴァイオリン名曲集〜ドヴォルザーク:ユモレスク、四つのロマンティクな小品、シマノフスキ:ノットゥルノとタランテラ、バッハ:G線上のアリア(チョン・キョンファ参照)。ヴァイオリン名曲集の類はほとんど聴かないのだが、聴いてみれば意外と侮れない。チョン・キョンファは片々たる小品にも命を吹き込むタイプの演奏家なので(他にはアルゲリッチがそうだね)、こういうアルバムにはぴったりである。で、どうでもいいが「G線上のアリア」なのだけれど、原曲より明らかにキーが低くて残念。ちょっとドヴォルザークみたいに聴こえないでもない(ってドヴォルザーク御免なさい)。■バッハ:イタリア協奏曲 BWV971 (スヴャトスラフ・リヒテル参照)。第二楽章に泣きそうになった。おセンチなことである。恐らくは、史上最高のピアニスト、リヒテル。世紀の大ピアニストであるが、これからも受け継がれていくのだろうか。でなければ残念極まりない。■ショパン:バラード第一番 op.23 (ルービンシュタイン参照)。(自分が)emotional な感じ。しかし、これほどの芸術でも今では時代遅れなのだろうなあ。何だか呆然とする。

「花は咲く」アニメスター・バージョン。昨日テレビで見てちょっと感動した。You Tube にあったので一応リンクしておく。すぐ消されると思うけど。

元ネタはほとんどわかったけれど、二三不明なものも(「進撃の巨人」とか、最近のやつ)。ほとんど僕の半生にわたっているなあ。

昼から県営プール。いまは週に二回くらいは行こうと思っている。ちょっと面倒くさいと思うときもあるが、行くのが面倒なところがどこかないといけないので。
2016年冬_61
今年の高校入試の数学の問題である、三角形の面積を求める問題がどうしてもわからないと父が言うので、解いてみる。確かに結構むずかしい。これを時間内に解くのは、優秀な受験生でもちょっとむずかしかったかも。まあ、余裕がなければ捨てるべき問題。(PM5:00)

谷川俊太郎『62のソネット+36』読了。第二詩集。英訳付き。これはまたバリバリの現代詩ではないか。詩人の詩集の中では、最も「現代詩」っぽい詩集なのではないか。そしてそれに一見対立するかのようだが、かなり古風な言葉で書かれている詩がかなりあって、これまた詩人には異例であるような気がする。いずれにせよ、『二十億光年の孤独』と共に、詩人の最も瑞々しい詩たちが読める。僕は詩人のどの時期の詩も読む価値があると思っているが、これらは特にお勧めしたい。

62のソネット+36 (集英社文庫)

62のソネット+36 (集英社文庫)