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リチャード・ローティ『プラグマティズムの帰結』読了。ローティは昔から好きではなかったし、本書も自分にはあまり関係のない書物だった。ただ、文庫版で六〇〇頁を超える本を読んだのだから、弁解が必要だろうか。本書は徹底的にメタ位置に立とうとする点では、極凡庸なものである。ローティは頭は非常に切れ、古今の哲学に精通しているようにも見える。そこらあたりは、自分には到底真似ができないもので、「哲学」を腑分けするその優雅な手つきには、魅了されなくもない。しかしまあ、頭がいいだけなのではないか、というような気もするのであり、皮肉っぽくて、生産的な感じを受けない。読んだあとで、索莫とした気になってくる。かしこい人が読めばいいのではないかという感じが、拭えないのである。本書は「哲学書」というよりは、むしろ「批評書」なのではないか。これは貶下的な意味で云うわけではない。「批評家」というのが、ローティにむしろ相応しい称号であるように思えるのだ。
- 作者: リチャードローティ,Richard Rorty,室井尚,吉岡洋,加藤哲弘,浜日出夫,庁茂
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/06/10
- メディア: 文庫
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音楽を聴く。■メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第一番op.49(グリーグ・トリオ)。全然ダメ。この曲はこんなに曖昧模糊とした曲ではない。もっと溌溂と。まともに聴けなかった。
- アーティスト: Schumann,Mendelssohn,Grieg Trio
- 出版社/メーカー: Angel Records
- 発売日: 1998/05/05
- メディア: CD
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Beethoven: Piano Sonatas 8, 14, 23 & 30
- アーティスト: Serkin,Beethoven
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2004/11/02
- メディア: CD
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