横張誠編訳『ボードレール語録』

雨。
県営プール。
この数日しんどかったのだが、何とか脱してきた感じ。本もまったく読めなかったな。

横張誠編訳『ボードレール語録』読了。看板に偽りあり。これはボードレールの「語録」ではなくて、完全に「ボードレール研究」に他ならない。それも、大部にして難解。確かに、ボードレールと「現代性(モデルニテ)」とか、ボードレールと「憂愁(スプリーン)」というのは興味深い。ボードレールがどれほど麻薬を常用していたかというのも、気になる事実ではある。しかし、素人には厄介すぎる記述だ。本書を読み解くための本が必要なくらい、というのは半分本気である。素人目にも資料の博捜は感じ取れるが、そのすごさがどれくらいのものなのかは、自分には到底判断しかねる。こういう本が文庫で出るというのは、奇妙な気がする。


音楽を聴く。■シューマン:オラトリオ「ばらの巡礼」op.112、ミニョンのためのレクイエムop.98b。「ばらの巡礼」は初めて聴くが、なかなかの佳曲。問題はドイツ語だけれど、こちらのサイトに第一部の対訳がある(ありがとうございます)。
Requiem

Requiem

  • アーティスト: Bruno Pola,Robert Schumann,Rafael Frühbeck de Burgos,Bernhard Klee,Wolfgang Sawallisch,Júlia Hamari,Mechthild Georg,Monika Weichhold,Doris Soffel,Düsseldorf Symphony Orchestra,Berlin Philharmonic Orchestra,Helen Donath,Kari Lövaas,Andrea Andonian,Brigitte Lindner,Mitsuko Shirai,Theo Altmeyer,Peter Seiffert,Nicolai Gedda,Düsseldorf Musikverein Chorus
  • 出版社/メーカー: EMI Classics
  • 発売日: 2006/02/24
  • メディア: CD
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■ツェムリンスキーを聴き始めたのだが、あまりに病的で聴き通せなかった。