豊田市美術館の「フランシス・ベーコン展」/山下達郎POPS講座「魔法をおしえて」

朝方、雨。
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豊田市美術館へ「フランシス・ベーコン展」を観に行く。JR那加駅8:31から名古屋で乗り換え、中央本線へ。ここで、名古屋から高蔵寺経由で愛知環状鉄道に入り、岡崎まで直通という、不思議な列車に乗る。愛知環状鉄道は初めて。乗客は大学生らしきが大部分で、途中貝津あたりで殆どが下車。自分は新豊田駅10:29で降りる。だいたい二時間くらい掛かったか。
 美術館までは歩く。日差しが照り付ける。美術館は丘の上にあるので、暑くて登りがしんどい。裏口から入ると、チケット売り場が少しわかりにくかった。一般1400円なり。
 フランシス・ベーコンは、二十世紀を代表する画家のひとりと云って差し支えあるまい。もちろん、観ていて楽しい絵はひとつもない。視覚の快楽を拒否するような絵ばかりである。歯を剥き出しにし、頭部が上部へ消失していくような絵は、恐怖を表現しているのか。<教皇>とは、<スフィンクス>とは何なのか。肉塊のような、捻れた人体の一部がドサリと投げ出されているような絵は、生理的な嫌悪感を齎す。ベーコンが描く友人たちの像は顔がひね曲がっていて、偶然なのかどうか、彼らは多くが早死にしてしまう。ベーコンはまた、土方巽ウィリアム・フォーサイスといった舞踏家たちにインスピレーションを与えた。土方やフォーサイスの映像も観ることが出来、とても興味深かった。やはり、肉塊の捻れであろう。
 常設展もまずまず。現代美術、現代アートが多い印象だ。基本的に生命力と情報量に乏しい。ではクールでカッコイイかというと、それほどでもない。エゴン・シーレがまとめて展示してあって、これは面白かった。
 駅まで戻る途中で、担々麺「虎玄」という店で昼食。冷やし担々麺950円はまあまあ。客は結構入っていた。名鉄豊田駅から、名鉄三河線(名古屋地下鉄鶴舞線に接続)で伏見経由、名古屋駅まで。後はJRで、那加駅着が14:22。
 車中ではずっと山下達郎を聴いていた。『COZY』『Ray Of Hope』『MOONGLOW』『OPUS(Disc1)』等々。特によかった曲。「FRAGILE」「夏のコラージュ」「街物語」「ラヴィアンローズ(カヴァー曲)」「FUNKY FLUSHIN'」「HOT SHOT」「DOWN TOWN」とか。うだる暑さに、「HOT SHOT」最高。

神田町 虎玄

食べログ 神田町 虎玄


山下達郎 --FRAGILE

山下達郎 --HOT SHOT
ということで You Tube を漁っていたら、(自分にはですが)飛んでもないものを発見しましたよ。「山下達郎POPS講座 魔法をおしえて」という、NHK-FMで放送された番組で、山下達郎大貫妙子が、即興で曲を作ってレコーディングをするまでを実況するという内容なのだ。スタジオでの場面が圧巻で、プロの技が凄すぎる。これ、達郎ファンならよく知った曲に後で生まれ変わっているのだが、元のこれもいい曲。お宝です。では、こちらをどうぞ。