ブレヒト『ガリレオの生涯』/三木成夫『内臓とこころ』

日曜日。雨のち晴。今日から一週間の休暇。
イオンの写真屋。カルコス。
ブレヒトガリレオの生涯』読了。天動説を批判し地動説を唱えることにより、科学という潮流の先導者となるガリレイだが、最終的には宗教に屈服し、地動説を撤回してみせる。最終的には科学を全面的には肯定しないブレヒトは、いったい何を考えていたのか。冷戦下にあって、すぐにも世界の終わりがくる可能性のあった時代、科学は免罪されないということか。訳者などはさらに、かのフクシマの原発災害にも言及してみせる。しかしブレヒトは、ナチスの時代にあっては、本書の前半、理性の欠如に対する批判を意図していたようにも見える。いずれにせよ、複雑な読後感を残す戯曲だ。

ガリレオの生涯 (光文社古典新訳文庫)

ガリレオの生涯 (光文社古典新訳文庫)

三木成夫『内臓とこころ』読了。「こころ」=内臓感覚か。面白いなあ。河出文庫、いい本を文庫化した。養老孟司先生の文庫解説がまたいい。
内臓とこころ (河出文庫)

内臓とこころ (河出文庫)


ジョン・コルトレーンを聴く。
BALLADS

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