晴。
歯医者。虫歯かと思って行ったら、知覚過敏だった。強く磨きすぎなのかなあ。まあいい機会なので、歯垢を取ってもらうことにする。これがまた長くかかるのだが。
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岡田温司『アダムとイヴ』読了。中公新書の岡田温司も、これで四冊目になる。中身は題名どおり。楽しく読みました。ところで、「イヴ」と「エヴァ」は同じものを指しているが、どういう違いなのだろうか? 本書は題名にあるとおりで、「イヴ」の表記だが、学術書などでは「エヴァ」が多いような気がする。
- 作者: 岡田温司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/10/24
- メディア: 新書
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文庫解説にもあるが、著者の筆力は確かに本書の最大の魅力だ。導入は話がなかなか見えて来ず、正直言って忍耐が必要だったが、弾みが付き出すと止まらなくなってくる。ただ、雰囲気は全体的に陰惨で、お世辞にも読んで楽しい書物だとは云えない。最終的なカタルシス(も限定的ではある)がなければ、投げ出してしまいたくなるかも知れない。人物の造形・描写も、小説として見て高度だとは云えない。それでも、作者の一種偏執的な迫力があって、それが読ませるのだと思う。
- 作者: キースロバーツ,Keith Roberts,越智道雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/10/01
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音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第九番、第十番(バックハウス)。バックハウスのピアノの音が、吉田秀和さんも書いていたように、本当に美しい。それに、バックハウスのタッチというのは不思議だ。意図的に弾いているという感じが極小である。きつく弾くかゆるく弾くか、いずれにせよタッチにはピアニストの意志が感じられるものだが、バックハウスのピアノは、それ自体が勝手に鳴っているかのように聞こえないでもない。例えばポリーニや内田光子などは、一音一音に意志がこもっていて、そこがまた面白いわけであるが、バックハウスにはそういう感じがない。そこが、ノイエ・ザハリッヒカイトのピアニストだと言われたりもする訳だが、ちょっと違うような気もする。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十二番(リヒテル、ムーティ)。名曲だなあ。リヒテルのピアノが素晴らしいのは言うまでもないことだが、ムーティの指揮も充実。最初カラヤンかと思ったくらい。