岡田温司『黙示録』

日曜日。晴。八月並みの暑さだって。
音楽を聴く。■ブラームスクラリネットソナタ第二番op.120-2(エオー、ジグマノフスキー、参照)。■バッハ:二台のチェンバロのための協奏曲BWV1061、BWV1062(ファン・アスペレン、参照)。BWV1062(原曲は二つのヴァイオリンのための協奏曲)がいい。

岡田温司『黙示録』読了。いわゆる「ヨハネの黙示録」が、各時代においてどう捉えられてきたかを示す。現代における映画までが、射程に入っている。現代日本でも、黙示録的イメージは氾濫していると云っていいくらいだ。二〇世紀末には、いわゆる「ノストラダムスの予言」と混ざり合って、マンガやアニメなどで、特に「核戦争後」を背景をしたものは枚挙に暇がないほどである。例えば「北斗の拳」「AKIRA」「攻殻機動隊」「エヴァンゲリオン」等々。ここまでは本書は到達していなかったのが、残念であり、本書の限界だろう。