堀江敏幸『余りの風』/「アルテス」第三号

晴。
プール。帰り道で、警察がネズミ捕りをやっていた。五キロ・オーバー。危ないところでした。

図書館から借りてきた、堀江敏幸『余りの風』読了。

余りの風

余りの風

雑誌「アルテス」第三号に目を通す。id:SHADEさんに教えて頂いたもの。表紙に「ジャンル無用の音楽言論誌」とあって、じつは自分のレヴェルを超えているので、なかなか読むのが大変でした。個人的にとても面白かったのは、やはり吉田秀和さんの追悼特集。岡田暁生片山杜秀の対談には、教えられるところ大だった。例えば、吉田さんの感性は、ドイツもフランスも自家薬籠中の物にしながら、そのどちらにも落ち込まないところがあるという指摘など、洵に鋭い。
 その他、マイナーな雑誌だが、密度もレヴェルも高いですよ。若い人で都会に住んでいるなら(別に田舎でもいいが)、なにくそと奮起して、ジャンル無用でガンガン音楽を聴いて欲しいですね。蛇足だけれど、そのためには、ちゃんと街に音楽店が必要でしょう。ネットだけではなかなか未知のものが買えない。
アルテス Vol.03

アルテス Vol.03