『ヴァレリー・セレクション(上)』/橋本治、内田樹『橋本治と内田樹』

晴。
原発プラントで働いて来られた方の手記を読む(参照)。arz2bee さんのブログ(参照)で教えられた。これを読んで思うのは、我が国では事実を知るということが、如何になおざりにされているかということだ。こうした事実を知り、普通に考えれば、原発問題でも対応すべき選択肢はおのずと決ってくるだろう。こうしたことはあまり書きたくないが、何よりもまず事実を。

ヴァレリー・セレクション(上)』再読了。ぐるぐる回っていて、かつての下らない場所に再び落ち込んでしまうことがあるが、諦めてはいけない。しばしばあることなのだ。却って統合のチャンスである。
 どんなに素晴らしい境地に達しても、そこで終りということは、ありえない。悟られた禅者でもそうだという。われわれは常に変化しているのだ。

ヴァレリー・セレクション (上) (平凡社ライブラリー (528))

ヴァレリー・セレクション (上) (平凡社ライブラリー (528))

橋本治内田樹の対談集『橋本治内田樹』読了。仕事場で読んでいたときは、どうして橋本治の私語りばかりなのだと疲れてきたが、対談のお二人は端から承知だったのだ。家で寝転がって読んでみたら、とてもおもしろかった。二人とも変な人たちなのだが、変な人っていうのはそれだけで存在価値がありますね。何でこんな変な本が文庫化されたのだろう。やはり編集者の中には、わかっている人がいるのだな、って救いです。
橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

何だかこのところ、書いていることがネガティヴだ。いかんなあ。