吉田秀和編訳『モーツァルトの手紙』

晴。
「3pigs」にて昼食。プール。アピタとその本屋。
吉田秀和編訳『モーツァルトの手紙』読了。すばらしい訳でモーツァルトの手紙が楽しめる。これを読んでいると、モーツァルト、じつに苦労しているな、という思いを禁じ得ない。それでも生き生きと生活してるところが、モーツァルトらしいのだろう。芸術家の手紙の中でも、もっとも面白いもののひとつであることは間違いない。

モーツァルトの手紙 (講談社学術文庫)

モーツァルトの手紙 (講談社学術文庫)


グールドのピアノで、モーツァルトの幻想曲とフーガK.394を聴く。この曲、他のピアニストの演奏を聞いたことがないのだが、恐ろしくデモーニッシュなモーツァルトだ。本当に長調の曲なのかと思うくらい、暗く激しい情念を秘めた演奏になっている。グールドにしか出来ない演奏だ。
モーツァルト:P協奏曲第24番

モーツァルト:P協奏曲第24番

※追記 You Tube には何でもあるなあ。ギーゼキングのK.394。ギーゼキングというのは何を弾いても、楽譜がそのまま音になって出てくるというか、新鮮そのものというか、ちゃんと解釈しているのかなあというか、それでも説得されてしまうというのか、とにかく今ではこんなピアニストはいない。これがまた面白い演奏なのだ。幻想曲の部分は、グールドより過激かも知れない。