こともなし

晴。
七時間寝ても眠い。
図書館。土曜日のサイクルは仕事があって面倒なので、今日は返却だけでまた明日も行くつもり。借りるのはそのときにする。車中でアラウの弾くモーツァルトソナタを聴くともなしに聴いていたのだが、第八番ハ短調 K.310 の冒頭が始まってハッとする。これまでどれだけ聴いてきた曲か知れないのに、不思議なものである。モーツァルトが母親とパリに来ていたとき、その地で母を亡くすのだが、そのときに書いていた曲はたぶんこの曲ではない筈である。なのに、自分はそれがこの曲であるように妄想されてならない(実際に時期はその頃の筈であり、正確なところはわかっていない)。ちなみに、母親が死んだことを父親や姉に伝える手紙は有名なので、御存知の方も多いだろう。モーツァルトの気配りと共に、死んだ母親が居るところで(気配りながら)天真爛漫っぽいことを書いている異様な手紙である。読まれていない方は、書簡集の吉田秀和さんによる名訳があるので、是非お勧めする。音楽をよく知らない人でもきっとおもしろいようなものである。また、アラウ最晩年の録音もすごい。たぶん、アラウは殆ど無心で弾いているのではないか。モーツァルトのピアノ・ソナタの録音はいいものがたくさんあるが、アラウのはモーツァルト好きなら聴いて損はない演奏だろう。

モーツァルトの手紙 (講談社学術文庫)

モーツァルトの手紙 (講談社学術文庫)

Die Klaviersonaten Claudio Arrau Spielt Mozart

Die Klaviersonaten Claudio Arrau Spielt Mozart


先日テレビを見ていて、どんな番組だったか忘れたが、「○○さんは菜の花を育てていて…」云々と言っているのを聞いて ??? となった。たぶんアブラナのつもりなのだろうけれど、菜の花って、そういう植物があるのじゃないのですよ、念の為。ある種の野菜の多く(レタスや大根などはちがうが)は花が咲くと皆んなおんなじようなやつで、それを「菜の花」って呼ぶのです。白菜も正月菜もチンゲン菜も「菜の花」が咲くので、見かけも味もどれも区別はつきません。こんなこと、知らないのかねえ。ウチではよく食べますよ。そろそろ菜の花の季節だな。

Ruby の Mechanize で遊んでいて楽しかった(参照)。今日はこればっかりやっていたな。