成瀬治『近代ヨーロッパへの道』

日曜日。晴。
成瀬治『近代ヨーロッパへの道』読了。元本は三十年前に出た、オーソドックスな西洋史書である。扱っているのは、宗教改革から、フランス革命の前まで。古い本なのに、じつに良く出来ていて、読んでいて楽しかった。あとがきに拠ると、「スペインの優位」ということと、「比較史」的な観点を採ったことを意図したということで、これは記述を立体的にするのに、成功していると思う。著者は中近世ドイツ史が専門とのことだが、イギリス、フランス、スペインなどの各国の記述も、同じレヴェルを保っているように見える。

近代ヨーロッパへの道 (講談社学術文庫)

近代ヨーロッパへの道 (講談社学術文庫)


バッハのピアノ協奏曲第二番の、シチリアーノを聴く。グールドのピアノが、何ともいえずエモーショナルだ。
バッハ:P協奏曲第1&2&3&4&5&7番

バッハ:P協奏曲第1&2&3&4&5&7番