曇。
櫻井孝昌『アニメ文化外交』（isbn:9784480064875）読了。日本のアニメやマンガが世界中で受けているのはわかった。驚くべきことである、このことをもっと知ってほしい、というのが、本書の半ば以上である。しかし、これを外交の道具に使うというのは、どういうものだろう。ハリウッド映画をアメリカは外交に使っただろうか。海賊版の存在は確かに問題だろうが、これはそう簡単には解決しないだろう。情報の無料化は今後ますます進むだろうから。それから、Hentaiと呼ばれる、マンガやアニメのポルノグラフィの問題は、本書ではまったく指摘されていない。
