『東方の驚異』/ジョン・ケージ/隈研吾

晴。涼しい。いや、夜は寒いくらい。
『西洋中世奇譚集成 東方の驚異』読了。池上俊一の翻訳による、mirabilia(驚異譚)第二巻。シリーズ化されるらしく、奇特なことである(拍手!)。本書の所収は「アレクサンドロス大王からアリストテレス宛の手紙」、それから、「司祭ヨハネの手紙」のラテン語版と古フランス語版。「司祭ヨハネ」というのは、いわゆる「プレスター・ジョン」のこと。
ジョン・ケージ著作選』読了。
隈研吾『反オブジェクト』読了。建築は饒舌だ。「反オブジェクト」というのが建築の「反饒舌」ということだとすると、本書はちょっと饒舌すぎて矛盾しているような気もするが、自著解説を読むと、仕方がないのかな、とも思う。しかし、「…のである。」という文末が多すぎはしまいか。

西洋中世奇譚集成 東方の驚異 (講談社学術文庫)

西洋中世奇譚集成 東方の驚異 (講談社学術文庫)

ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫)

ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫)

反オブジェクト―建築を溶かし、砕く (ちくま学芸文庫)

反オブジェクト―建築を溶かし、砕く (ちくま学芸文庫)