晴。
司馬遼太郎と井筒俊彦の対談を読む。井筒先生が本格的に空海をやらずに亡くなられてしまったのは、大変な損失だったことがわかる。いろいろなところで引用されている、先生の超人的なエピソードも満載だ。また、これを読んでいると、司馬遼太郎がいま知識人その他に馬鹿にされている傾向が、傲慢な間違いだということもはっきりする。とにかく、驚異的な対談だ。
対談集『九つの問答』のすべてを読了。今の世の中は司馬遼太郎ではやっていけないかも知れないが、それでも司馬さんは偉大だったとつくづく思う。馬鹿にしていたのは、自分だったかも知れない。
- 作者: 甘利俊一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 単行本
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