司馬遼太郎の対談集『九つの問答』/甘利俊一『情報理論』

晴。

司馬遼太郎井筒俊彦の対談を読む。井筒先生が本格的に空海をやらずに亡くなられてしまったのは、大変な損失だったことがわかる。いろいろなところで引用されている、先生の超人的なエピソードも満載だ。また、これを読んでいると、司馬遼太郎がいま知識人その他に馬鹿にされている傾向が、傲慢な間違いだということもはっきりする。とにかく、驚異的な対談だ。
 対談集『九つの問答』のすべてを読了。今の世の中は司馬遼太郎ではやっていけないかも知れないが、それでも司馬さんは偉大だったとつくづく思う。馬鹿にしていたのは、自分だったかも知れない。

甘利俊一『情報理論』にざっと目を通す。分りやすい。情報理論というのは、かなり高度に数学的なのだな。
情報理論 (ちくま学芸文庫)

情報理論 (ちくま学芸文庫)