フリードリヒ・グルダ『俺の人生まるごとスキャンダル』

雨。
昧爽起床。
 
大垣。
ミスタードーナツ大垣ショップ。エビグラタンパイ+ブレンドコーヒー415円。グルダの『俺の人生まるごとスキャンダル』の続きを読む。承前グルダクラシック音楽だけでなく、ジャズをやるようになり、さらにジャズにも飽き足りなくなってフリー・ミュージックとどんどん移り変わっていくところを読んだ。グルダは(クラシックの)「現代音楽」をクソミソに言って、「精神の自殺」とまでいう。まあ、バッハ、モーツァルトベートーヴェンと、クラシック音楽の最高峰をメインのレパートリーとするグルダだから、それもわかるような気がする。で、ジャズにいくんだが…結局ジャズでもグルダは最終的に救われないんだよね。ジャズでは、かなりのものではあったが、どうやら最高レヴェルのプレイヤーにはなれなかったようだし(わたしはよく知らないが)。そして、フリー・ミュージックは救いになったかというと、グルダ自身も認めるとおり、「すべてが許されるところでは、もはや何も重要なものはなくなる」(p.116)ってことになる。これは、グルダの罵倒する「現代音楽」の落ち込んだ「罠」と同型の問題だ。そして、フリー・ミュージック(わたしはよく知らない)には、ジョン・ケージも、メシアンも武満もいなかったようだから、わたしなんかはまだ「現代音楽」の方がマシだと思うのだが。いや、でも、こんなのは話が単純すぎるので、わたしには問題が大きすぎるというべきだろうな。
 
 
昼からスーパー。肉屋。
ぽつぽつ降っている。
 
夕方、ごろごろ。眠い。
 
夜。
フリードリヒ・グルダ『俺の人生まるごとスキャンダル』読了。

つまるところ、グルダはオプティミスティックで、(精神的に)豊かだ。才能である。いまは時代的に、「才能」があろうがあるまいが、わたし達は貧しい。反時代的である者だけが、「豊か」でいられるのかも知れない。
 
早寝。